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週末の楽しみ・・・サッカープレミアリーグ
スポーツ / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:スポーツ

     

    先週、今週と週末は台風の影響で大荒れの天気のため、おとなしく家で過ごしている。

    過ごし方としてはひたすら読書とプレミアリーグ観戦である。

    たったいまプレミアリーグ第10節、注目の2位マンチェスターUと3位トッテナムホットスパーズ戦をライブで堪能した。

    前節、マンチェスターUはハダースフィールドを相手に今季初黒星となった。

    ミスによる失点が重なり、攻撃陣もFWのルカクが孤立するシーンが多く、完敗であった。

    逆にいえば、ハダースフィールドのひたむきな姿勢に好感がもてた試合でもあった。

    一方、スパーズはFWのケインが絶好調で得点を量産しており、現在のプレミアリーグにおいて攻守ともに一番完成度が高いチームといわれている。前節のリバプール戦も4−1の圧勝であった。

    戦前の予想ではスパーズ有利という情報も流れていた。

    ただ、ケインがハムストリングを痛めて欠場ということが懸念材料ではあった。

    マンUの本拠地、オールドトラッフォード超満員の中、非常に緊張感のある一戦となった。

    この日のマンUは守備陣が堅固であり、見ていて安心感を与えてくれていた。

    スコアレスドローという雰囲気が流れたなかで、GKの現在世界最高ともいわれるデヘアからのゴールキックをルカクがヘッドですかし、バックに競り勝ったマルシャルが決めるというわずか1パスでのシュートでマンUが勝利した。

    解説の元日本代表の戸田氏が語っていたが、こういう難しい試合であっても勝ち切ることがすごいという言葉が印象的であった。

    決勝点となったシーンにしても、ここにボールが来るということを予測してさぼらずに準備しているからこそうまれたゴールであることが良くわかる。

    フィジカル面においては世界のサッカーリーグの中でも最もタフだといわれているプレミアリーグ。

    その中での、190cmに近い選手たちが大きな躯体を軽やかに動かしながらプレーする姿はまさに圧巻である。

    週末の大きな楽しみである。

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    世界ミドル級タイトルマッチ 村田の言葉
    スポーツ / カーソン・ライダー 
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      JUGEMテーマ:スポーツ

      昨日は軒並みゴールデンタイムには衆議院選挙特番であったのだが、フジテレビはプロボクシングのタイトルマッチを放映していた。

      その中でも、やはり5月の疑惑の判定以来の再戦となる村田VSエンダムの試合には注目した。

      一発一発のパンチの重みと正確さ、そして固いガードはやはり村田らしいと感じた。

      エンダムも足を使ってはいたものの、やはり切れ味にかけているように見えた。

      結果は7R TKOで村田の勝利。

      日本においてオリンピックの金メダリストが世界チャンピオンに初めて到達したのだ。

      しかも、ミドル級。

      試合後、村田自身も語っていたがミドル級の世界の層は厚い。

      昔でさえ、バーンズ、ハグラ―、シュガーレイ・レナードなど素晴らしいボクサーによるビッグファイトが目白押しの階級であった。

      その階級に日本人がチャンピオンとして村田が君臨することは実に誇らしいことである。

      そして、試合後のインタビューがまたかっこよかった。

      「ボクシングで相手に勝つということは、相手を踏みつけることに等しい。だからこそ、相手である敗者の責任を背負って闘い続けなくてはならない。」

       

      勝って奢らず。

      しっかり前を見据えて、一語一語かみしめるように語る村田の姿に熱いものを感じた。

       

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      本を読む感動が心に満ちている 「花神」読了
      読書 / カーソン・ライダー 
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        やっと読了した・・・

        司馬遼太郎の長編「花神」である。

        歴史小説のというか司馬遼太郎のもつ世界観に圧倒されながらも、心ゆくまで物語を堪能できた。

        本を読む喜びを久しぶりに噛みしめることができた。

        物語の最後にタイトルの「花神」の意味が明らかにされたときに心にすっと落ちるような感動。

         

        蔵六がなすべきことは、幕末に貯蔵された革命のエネルギーを、軍事的手段でもっと全日本に普及するしごとであり、もし維新というものが正義であるとするならば、津々浦々の枯れ木にその花を咲かせてまわる役目であった。

        中国では花咲爺のことを花神という。

        蔵六は花神のしごとを背負った。

         

        村田蔵六こと大村益次郎。

        この小説の中に出てくる彼の姿の中で、特に印象的なのは豆腐を酒の肴にして酒を嗜む場面である。

        「豆腐を愚劣するものは、ついには国家を滅ぼす」

         

        戊辰、函館戦争を勝ち抜き、新政府における軍神的な存在となった時でさえ、この質素極まりない習慣をやめることはなかった。

        この言葉を語るのは函館・五稜郭にて榎本武揚軍を鎮定し武勲を立てた長州人 山田顕義を夕食に招いての時である。

        山田は蔵六の兵学の門人であった。

        招待というのであるから何か馳走でもあるのかと思いきや出されたものは豆腐である。

        山田は立腹し、豆腐に箸をつけなかったのである。その時の言葉がさきの言葉である。そして続ける。

         

        豆腐には身を養うに十分な栄養がある。それ以上の奢侈を望む者を相手に新国家の構想は語りにくい。

        お前は永年、風雲の中で命をまとに働いてきた。それは事成って、贅沢をするためではなかろう。

        この言葉が村田蔵六こと大村益次郎を象徴しているように思える。

         

        人生における一冊がまた生まれた。

         

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        2017 衆議院選挙を前に思う事
        テレビ / カーソン・ライダー 
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          JUGEMテーマ:ニュース

           

          週末から来週にかけての超大型台風の影響もあり、明日の衆議院選挙の期日前投票が過去最高というニュースを報じていた。

          実は自分も数日前に投票を済ませている。

          そして、選挙番組であるNHKの「党首奮戦」を見ていた。

          公示してから数日は民進党の希望の党への合流ということで一気に政権交代かという激震が襲ったものの、その後の小池党首の「排除」発言及び首班指名候補などをめぐっての批判などもあり、結局は自公の堅調及び優勢が伝えられている。

          今日の番組を見ても、安倍首相の街頭演説などでの実績を数値で示しながら訴える姿勢から見える説得力や就職率をアップさせたことなどによる若者からの絶大な支持という面が浮き彫りになっていた。

          一気に自民の受け皿として枝野氏の率いる立憲民主党への熱量の大きさは画面を通して伝わってはきたが、それは政権選択ということではなく、共産党と同じ、自民への批判票という域を出ることはない。

          安倍首相の退陣を願う声は大きくとも、結局自民党の掲げる政策に対しての評価には一定の揺るぎなきものがあると言わざるを得ない。

          自分も以前は、今よりも血気盛んで政治についての書き込みを多く行っていた。

          確か、民主党政権時代であると記憶している。

          その政権運営たるや酷いの一言に尽きるものであった。

          個人的には社会保障費の充実を図る意味において増税はせざるを得ない選択であると思うし、憲法も今の時代に沿うようなものに加憲していかなくてはならないものであると考えている。

          そういう点では自民の掲げる政策に異存はない。

          しかし、エネルギー政策や北朝鮮への対応、安保法制などに対してはNOである。

          だからこそ、批判はあるにせよ民進党の代表である前原氏が野合といわれながらも希望の党への合流を発表したことには意味があったと思うのだ。ただが緩んでいる長期安倍政権に幕を引くこと及び将来の国づくりのビジョンを考える契機となるべく選挙であったはずである。

          いま、司馬遼太郎の幕末期を描いた小説を読んでいるのだが、その頃を思い出してみるといい。

          討幕という新しい日本の国の「正義」のためにお互いに腹の底では敵対しながら同盟を組んだ薩長の志士たちの働きがあったではないか。

          そういう、大局に立って日本の将来を思い描く志士たる政治家など皆無である。

          権力に奢る者。ただただ反対だけとなえて責任をもたない者。

          健全なる精神で日本の国のほんとうの「正義」を考える者がいないのが今の現状ではないか。

          我が国にとって最大の国難は国会議員の質の低下にある。私は強くそう思う。

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          リバプールVSマンチェスターUのゲームを見終えて・・・
          スポーツ / カーソン・ライダー 
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            JUGEMテーマ:スポーツ

             

            スポーツナビでプレミアリーグを見ていた。

            マンチェスターUとリパプールの一戦である。

            攻撃的なクロップのリバプールはアーセナル戦での爆発的な攻撃力はあったものの、序盤3勝3敗2分けとつまずいている。

            一方、マンチェスターUはモウリーニョの鉄壁の守備力が功を奏し、現在世界一ともいえるGK デ・ヘアの好守もあり無敗で突っ走っている。

            今日の試合もその色はくっきりと出ていた。

            ボールポゼッションは圧倒的にリバプール。

            しかし、最終的にマンUの鉄壁の守備陣は崩せないままのスコアレス・ドローに終わった。

            リバプールにとっては、もし今日負けていたらクロップ監督解任という話も現実味を帯びる所だったので、首の皮ひとつつながったとういうところであろうか。

            自分は両チームとも好きだが、やはりリバプールに頑張ってもらいたいという気持ちがやや強い。

            攻撃に関してはコウチーニョやフィルミーニョなど楽しみの選手も多くいるので、守りをどう強化していくかが今後のポイントだろう。

            スコアレスドローに終わったが、緊張感のあるよいゲームであった。

            それに引き換え、日本の国際マッチを見て感じることだが、ボールを受けてから考える選手が多く、想像力に溢れるプレーが少ないことが気にかかる。

            技術的なことより、頭を使って集中力を欠かさずにプレーしているようには見えないことがしばしばである。

            「頭をセットする時間があれば、さぼらずに徹底してマークを外さない守りをしてくれ」と言いたくなるような、槙野のようなちゃらい勘違い人間もいる。

            インテンシティ。最近、サッカーでよく使われる言葉である。単に球際に強いというような体力的なことだけでなく、凡ミスをしない集中力を切らさないプレーという精神的な意味でも使われる。

            モウリーニョが日本のサッカーを見たらなんというであろうか?

            一度聴いてみたい。

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            司馬遼太郎の描く 圧倒的な時代の空気感
            読書 / カーソン・ライダー 
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              今年も残すところ3か月を切った。

              自分の読書を振り返ってみると前半は、夏目漱石の本を貪るように読んだ。

              50年以上生きてきて、小説界の巨人である夏目漱石の著作に触れてこなかったのであるが、「こころ」を皮切りにそのあまりの面白さに虜になった。

              そして、いま、我が国の歴史小説の国民的作家ともいえる司馬遼太郎の長編に初めて触れている。

              幕末期における軍事戦略家である、日本陸軍建軍の祖ともいわれる大村益次郎の生涯を描いた「花神」である。

              大村益次郎に関しては、この連載小説の前に中編として「鬼謀の人」を司馬遼太郎は発表したのであるが、大幅に内容に深みを加えてすこぶる面白い小説として生まれ変わらせている。

              これほどまでに、不愛想かつ人間の心の機微を察することのできない歴史的な人物はいないといわれた大村益次郎。

              徹底した合理主義。

              それ故に、大胆かつ緻密な戦略及び戦術を組み立てることができたのであるが、一方で傲岸不遜な人間と誤解を受けることも多かった。

              いわゆる歴史小説に多く登場する英雄ではなく、世が泰平であれば、長州の僻村の村医として平凡な生涯をおくったであろうと想像される。

              「歴史がかれを必要としたときに忽然としれ現れ、その使命が終わると大急ぎで去った。」

              まさに時代によって産み落とされた、神秘的ともいえる生涯であった。

               

              この小説のおもしろさとは、その大村益次郎の生涯だけでばく、幕末期の世の中の空気感をまるで映像を見ているかのごとく生き生きと描いている点にある。

              生涯の師である緒方洪庵の器量の大きさ。彼の才能にほれ込んだ長州の桂小五郎の生き様。

              奇兵隊を創出した高杉晋作との確執。西郷隆盛の人間的な造形の大きさ。

              徳川慶喜の意地。

              そして、武骨な大村益次郎の心に寄り添ったシーボルトの娘 イネとの淡い恋情など。

              興趣は尽きない。

              これが、司馬遼太郎の筆力の凄さなのかと感じている。

              文庫本では上中下合わせて1500ページ以上の大長編である。

              自分は文藝春秋で刊行された全集シリーズである30巻目を読んでいるのであるが、あっという間の1000ページであった。

              今年は夏目漱石、司馬遼太郎という我が国が誇る作家の作品で出会い、堪能できたことに至福を感じている。

               

              「幕末、志士と称せられる人物は諸方に無数でたが、総司令官である才能の持ち主はついに蔵六(大村益次郎)しか出ていないことを考えれば、この才能が人間の才能の中で稀有なものであることを知ることができるであろう。」

               

               

               

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              LIVE AT POMPEII
              音楽 / カーソン・ライダー 
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                JUGEMテーマ:音楽

                 

                ピンク・フロイドのギタリストであるデイヴィッド・ギルモアの最新アルバム「LIVE AT POMPEII」を聴いている。

                自分にとってのロックギタリストのヒーローはリッチー・ブラックモアである。

                フライングVのマイケル・シェンカーも大好きだ。

                しかし、ギターの音色の中で、まるで絹のように心に絡みついてくるのはギルモアの爪弾くギターが一番である。

                格別な陶酔感を味わうことができる。

                ちなみにブラックモアもギルモアもストラトキャスターである。

                個人的にはこのストラトキャスターの音色に心惹かれるものがある。

                この新作ライブでも、その魅力は健在で、数年前のLIVEよりも一段とソリッドさや艶っぽさを増しているという印象を受けた。

                特に、ピンク・フロイド時代の楽曲にその思いを強くした。

                「ONE OF THESE DAYS」「TIME」。そして、極めつけは「WISH YOU WERE HERE」。

                感動で心が打ち震えている。

                いつまでも聴いていたいという気持ちになる。

                ギターではないが、「WISH YOU WERE HERE」では、最後がピアノソロという展開で、多分今までになかったのではないだろうか。

                勿論、ギルモアの最新アルバム「飛翔」からのオープニング「5 A.M」やリック・ライトに捧げた「A BOAT LIES WAITING」等も素晴らしい音色を響かせてくれている。

                しばらくは、このアルバムに浸ることになるだろう。

                 

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                勝者のメンタリティ
                スポーツ / カーソン・ライダー 
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                  JUGEMテーマ:スポーツ

                   

                  巨人軍が「球界の盟主」などという言葉はもはや死語になってしまった。

                  特に、今年の戦い方にはかつてそう言われていたという矜持など欠片もない試合運びであった。

                  かつて、熱烈なファンであった自分としては、原監督の不祥事では収まらない暴力団との癒着問題あたりから、巨人に対して見切りをつけていたのだが、心のどこかではかつての王、長嶋時代からの熱い思いも残っているので、わずかな関心をもっていた。

                  ところが球団ワーストとなる13連敗やCS進出をかけた最後の阪神戦での勝つ気力を感じない無気力野球に腹が立った。

                   

                  広岡も野村も怒っている。

                  なぜ、菅野を投入しなかったのか?

                  戦うという気力が表情に表れている選手がひとりとしていない。

                  これらの声にどう耳を傾けるのか。

                   

                  勝者のメンタリティーという言葉がある。

                  勝者にふさわしい野球をしていたのはDENAである。だから、CS進出なのだ。

                  負けに偶然などない。

                  今の巨人には死に物狂いで勝ちにこだわるという泥臭さがない。執念がない。

                  だから負けたのだ。

                   

                  勝っても負けても暗い顔をした監督。

                  へらへらしている若手選手。競争心のない殿様野球。

                  併殺数が過去ワーストというのも、要するに打者コーチを含めてそれぞれの打者に何が何でも出塁するぞという工夫や策がないということの証であろう。意識改革をしなければ、これから数年は暗黒の結果が待っている。

                  外様であれ、意識を根本から変えるモチベーター的な指導者が必要である。

                  だが、そんな大ナタが震えないのが殿様野球の巨人なのであろう。情けない話である。

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                  炎〜あなたがここにいてほしい〜
                  歌詞 / カーソン・ライダー 
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                    今日で9月も終わりである。

                    一気に秋が押し寄せてきた感のする今年の9月であった。

                    9月をしめくくる形で、ふと取り出したアルバムはピンク・フロイド「炎〜あなたがここにいてほしい〜」である。

                    宇宙的なセールスを記録した前作「狂気」に続くアルバムである。

                    ピンク・フロイドの人間的な自己の内面を吐露した問題作といわれている。

                    ライナーノーツは大貫憲章や今泉洋が担当しているが、評価は辛い。

                    当時の彼らは何も分かっていなかったのだ。

                    かくいう私も当時は高校生。魅力に乏しいアルバムだと感じていた。

                    だが、いま聴くとこのアルバムの凄味がひしひしと感じられる。

                    個人的には私はこのアルバムが一番好きである。

                    「クレイジー・ダイヤモンド」第1部、第2部合わせて25分にも及ぶ大作。

                    盟友シド・バレットへの曲となっている。

                    一聴するととてもラフなように聴こえるのだが、ギターのトーン、うねりはギルモアの独壇場であるし、リズムの構成も絶妙である。

                    何といっても、邦題に「あなたがここにてほしい」とつけるようにと要望したWISH YOU WERE HEREは格別な響きを放つ。

                     

                    僕らは来る年も来る年も

                    ひとつの金魚鉢の中をさまよう哀れな魂

                    同じ大地を走り回るだけで

                    一体何を見つけたというのだ?

                    結局昔と変わら恐怖だけ

                    おまえがここにいてくれたら・・・

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                    鬼謀の人
                    読書 / カーソン・ライダー 
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                      JUGEMテーマ:読書

                       

                      司馬遼太郎の短編を読んでいる。

                      時代・歴史小説はあまり読まない。その例外は吉村昭である。

                      「長英逃亡」「冬の鷹」「蚤と爆弾」などはその話の中に一気に引き込まれてしまい、圧倒された。

                      司馬遼太郎はエッセイは数冊読んだが、小説は読んでこなかった。

                      図書館で何気なく手にした短編集「人斬り以蔵」(新潮文庫)にはまってしまった。

                      その冒頭に収められている「鬼謀の人」が特に心に強く残った。

                      日本陸軍の建軍の祖といわれる大村益次郎の生き様を表した作品である。

                      維新の十傑のひとりである。

                      「火吹達磨」と言わしめたその位相。酷い船酔いのため外国に渡った経験はないが、あらゆる学問に精通した天才肌は西洋式の軍隊の長所と軍制をほぼ完全に取り入れた。

                      大胆にして緻密ともいえる作戦。

                      第二次長州征討での幕府軍との戦いでの見事な指揮、そして、彰義隊殲滅作戦。

                      江戸市中に火の手をあげさせることなく一日で制圧したその作戦はまさに益次郎が描いていたシナリオ通りであった。

                      しかし、論がたちすぎで人の心の機微が感じ取れないことで多くの人間の誤解や恨みを買うことも多かった。

                      それゆえ、最期は暗殺というあっけない人生の幕引きが待っていた。

                      奇士 大村益次郎の人間としての強さや弱さを端的に表した好著である。

                       

                      「弾道論と同じだ。人の世も、数式通りにはいかない。」

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