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ゼルキンの魅力 音楽の深みを探るピアニズム
音楽 / カーソン・ライダー 
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    久しぶりに べートーヴェンのピアノソナタを聴いている。

    ピアニストはルドルフ・ゼルキンである。

    ベートーヴェン ピアノ曲全集である。

    ゼルキンはヴィルトゥオーゾでありながら、謹厳実直というその風貌からも分かるように音楽の内面的な表現力にこそ真価を発揮したピアニストである。

    天衣無縫のルービンシュタインと対極のピアニストである。

    そのあたりの比較については以前にも紹介した村上春樹の「意味がなければスイングはない」(文藝春秋)に詳しく書かれている。

    ベートーヴェンの深い音楽性を表現するには最も適したピアニストではないだろうか。

    「真剣に練習しなければ、まともに演奏などできない。」「楽しんで舞台に出たことなど一度もない。」

    これらの言葉にゼルキンの全てが言い尽くされている。

    たとえミスタッチをしたとしても、それを覆いつくすほどの徹底した作品の本質に迫る武骨さこそが彼の魅力である。

    ピアノに華麗さを求める人には、正直とっくきにくいかもしれないが、音楽のもつ内面の深みを感じさせてくれるそのピアニズムは永遠の輝きを放っている。

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    動画で堪能 バーンスタインの指揮
    音楽 / カーソン・ライダー 
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      JUGEMテーマ:音楽

      クラシック音楽を堪能するためにはCDを聴くだけでなく、動画を見ることでその感動が飛躍的に増すことを痛感した。

      今、心を奪われているのがレナード・バーンスタイン指揮によるウィーンフィルの演奏である。

      特にシューマンの交響曲4番は素晴らしい。

      バーンスタインはよくカラヤンと対比されることが多い。その情感豊かな指揮ぶりは時にユーモアすら感じさせる一方で、4楽章のフィナーレにおいては躍動感がほとばしるほどで、見ているこちらの体まで動き始める感じである。

      まるで舞台上で役者が演技しているような雰囲気を醸し出している。

      また、若かりし頃のLPOを指揮したショスタコービッチの交響曲5番のグイグイ引っ張るような演奏もいい。

      それから、自らがピアノを弾いているガーシュインのラプソディ・イン・ブルー。

      こんなに上手だったのかと唸らされる見事な演奏である。

      動画の良さは、演奏者の表情やそれぞれの楽器を奏でる際の細やかな指遣いもつぶさに見れるところにある。

      また楽器それぞれの音色も楽しめる。

      クラシックの愉しみ方が一つ増えた。

       

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      エッティンガーの冴え シューマン交響曲4番
      音楽 / カーソン・ライダー 
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        JUGEMテーマ:音楽

         

        やられた。率直な感想である。

        東京フィルハーモニーオーケストラの2008年のライブ シューマンの交響曲第4番である。

        指揮者は若手の中でも実力は折り紙付きのダン・エッティンガーである。

        彼が東京フィルを率いての演奏で大のお気に入りはチャイコフスキーの交響曲第5番である。

        しかし、恐れ入った。

        ライナーノーツにも記されているように、まさに生気に溢れたきびきびとした雄大なる演奏である。

        端正なたたずまいは揺るぐことなく、それでいて細部にまで目が行き届いた繊細な音の味付け。

        たまらない。

        シューマンの交響曲というと、我が国ではブラームス以上に評価が低いという印象を受ける。

        演奏機会もそれほど多くない。

        第一番の「春」が一番著名である。このニ短調の交響曲は1番の後で作曲されたのであるが、芳しい評価は得られず、交響曲3番のあとでシューマンが改訂を試みて4番として発表したものである。

        4つの楽章が切れ目なく演奏され、その緩急の付け方は破格である。

        特に4楽章が好きである。

        「ゆるやかに」「いきいきと」4分の4拍子でニ短調からニ長調へと突き抜けていく高揚感が大変魅力的である。

        ブラームスにしてもシューマンにしても交響曲作家としての野心を抱きながらも、先人であるベートーヴェンの偉大なる9曲に恐れをいだき、交響曲のデビューは遅かった。

        共に4曲しか残していない。

        しかし、その内容は実に素晴らしいものがある。

        それにしてもエッティンガーのこの4番。

        観客の「ブラボー!」が高らかにホールに響き渡る見事な演奏である。

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        ブラームスの真髄 弦楽六重奏曲&ピアノ五重奏曲
        音楽 / カーソン・ライダー 
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          JUGEMテーマ:音楽

          クラシック音楽を聴かない。または馴染みがない。敷居が高い。と感じている人にいきなりブラームスを紹介するのも無謀かもしれないが、今、ずっとブラームスを聴いている身としては、その音楽の素晴らしさに素直に触れて欲しいという思いでいっぱいである。

          今、毎日耳を傾けているのは弦楽六重奏曲である。

          実は弦楽六重奏曲のジャンルの曲は極めて少ない。

          モーツァルトにもベートーヴェンにも、メンデルスゾーンにもない。

          ドヴォルザークにはあるが、彼自身がブラームスを敬愛していたことを考えると頷ける。

          それくらいに著名な作曲家であっても作品はないのである。

          言い換えれば、ブラームスの2曲こそが代表曲であり、不滅の名曲であると断言できる。

          1番はブラームス27歳の時の作品であり、内声をさらに充実させ、響きのある音を求めた若かりし頃のブラームスの情熱が伺える作品である。

          1番2楽章の二短調。ブラームス得意の変奏曲であるが、何と美しくも厳かな音の響きであろう。

          陶然としてしてしまう。繰り返し聴いていても決して飽きることはない。

           

          弦楽六重奏曲と同様に最近よく聞いているのがピアノ五重奏曲である。

          特に3楽章、4楽章のピアノの跳ねるような歯切れの良い響きは格別である。

          ハンガリー舞曲を編んだブラームスならではのどこかに歌心を感じさせる調べ。弦楽器と勝負するような毅然としたピアノのリリシズム。本当に魅力的である。

           

          今日もブラームスに酔いしれたい気分である。

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          ソングバード再び クリスティン・マクヴィーの歌に酔う
          音楽 / カーソン・ライダー 
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            JUGEMテーマ:音楽

             

            リンジー・バッキンガムとクリスティン・マクヴィーが組んだ最新アルバムその名も「リンジー・バッキンガム/クリスティン・マクヴィー」を衝動買いした。

            二人とも、元フリートウッド・マックのメンバーである。

            1970年代を代表するモンスターアルバム「噂」は1400万枚以上を1年間で売り上げ、グラミー賞の最優秀アルバム賞にも輝いた。

            集録されている楽曲は粒ぞろい、まさに捨て曲なしの完璧なポップアルバムであった。

            当時、自分は高校生。

            「すごいアルバムが出たぞ。」とクラスでも洋楽好きの仲間内では評判になり、貪るように聴いたものだ。

            その中でも、シングルカットされた楽曲以上に心に残ったのが「ソングバード」である。

            ヴォーカルはクリスティン・マクヴィー。

            当時はルックス的にスティービー・ニックスの方が若くて可愛いということで人気が高かったようであるが、自分は断然クリスティン派であった。

            魅力はその声である。

            「ソングバード」を聴いたとき、本当に鳥肌が立った。

            そのクリスティン・マクヴィーの声が帰ってきた!

            4曲目の「赤い太陽」もいいが、何と言っても最終曲の「カーニヴァル・ビギン」である。

             

            カーニヴァルの始まりよ

            全てを受け入れるの

            負けてしまうかも、勝つかもしれない

            新しいメリーゴーランドの人生

            カーニヴァルの始まりよ

             

            クリスティン・マクヴィーがフリートウッド・マックに戻ってきたのだ。

            再出発の歌だ。ソングバード再び!

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            ブラームスの圧倒的な魅力
            音楽 / カーソン・ライダー 
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              JUGEMテーマ:音楽

               

              ブラームスの音楽の圧倒的な魅力にはまっている。

              とりわけ4曲の交響曲の素晴らしさである。

              いま、聴いているのは交響曲4番、ジョージ・セル指揮のクリーブランド管弦楽団の1960年代の演奏である。

              セルの折り目正しい一点の曖昧さも感じさせないフレージングや透明な音色は20世紀オーケストラ演奏の極点とまで言われている。

              そのセルのお眼鏡にかない、1964年クリーブランド管弦楽団の副指揮者に選ばれたのが、ジェームス・レヴァインである。

              そのレヴァインの指揮するウィーン・フィルを率いての1994年のライブが、私のこの4番のベストである。

              この交響曲はブラームスの「人生の秋」を表現したものとして知られ、孤独や寂寥感が際立つ演奏が多い。

              たとえば、クレンペラーの堅牢な演奏に如実に表れている。

              しかし、レヴァインの手にかかると、そのどちらかというと陰鬱な厳かさが影を潜め、どこか明るくやわらかな演奏に姿を変えるのである。

              明快な音の輪郭が鮮やかな音像を作り出している。レヴァインならではの独自な音楽空間といってもよい。

              第4楽章の有名なバッサカリア。31の変奏を締めくくる最後のホ短調の和音の響きは実に晴れやかで、この演奏の白眉である。

              ブラームスの交響曲に刺激される形で、昨日は図書館に行ってブラームスに関連する本をじっくり読んでいた。

              音楽家の人となりについて読むのはベートーヴェン以来である。

              様々な音楽家とのつながりが書かれており、大変興味深かった。

              特に印象的だったのはクララ・シューマンとの関りである。

              晩年、シューマンの第4交響曲の初稿の出版をめぐって、二人の関係に決定的といってよいほどの亀裂が生じる。

              完璧主義で自分の考えを決して曲げることのなかったブラームスもことクララに対しては驚くほど謙虚で恭順な態度を示し、ピアノ小品集を贈ることで、関係の修復を図ったというエピソードが強く心に残った。

              この夏はブラームスのその他の作品にもじっくり耳を傾けてみたい。

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              ブラームス・デイ
              音楽 / カーソン・ライダー 
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                JUGEMテーマ:音楽

                 

                昨日、今日と「ブラームス・デイ」である。

                古今東西、数多ある交響曲の中で、一番好きな曲は何かと問われた時に、その時の心象風景もあるだろうがベートーヴェンの交響曲と並んで間違いなく上位に挙げるのがブラームスの交響曲1番である。

                この曲をひたすら聴いていた時期があった。2014年のことである。

                精神的に参っていた時期からやっと回復の兆しを模索していたころの話である。

                ブラームスの交響曲はわずか4曲しかない。その理由は、彼が尊敬する偉大なる先人であるベートーヴェンの不滅の交響曲の偉容に畏怖を感じていたからである。

                交響曲1番の着想から発表までになんと21年も要した。

                ブラームスとロマン主義を代表する作曲家というイメージが一般的であるが、彼は古典派の作曲家を敬愛した。

                流行りの標題音楽やオペラには全く見向きもせず、ひたすらに絶対音楽としての音を希求した。

                個人的にはロマン主義というより新古典主義という表現のほうがしっくりくる。

                ブラームスは容貌からは想像できないほど、自分の甲高い声にコンプレックスをもっていたといわれる。それ故か、人とのコミュニケーションの取り方が下手で、敵も多くつくった。かなりの毒舌家でもあった。

                ワーグナーやブルックナーとの対立は有名である。

                しかし、根は優しい一面もあり、ブルックナーの葬儀には会場の片隅で佇み、哀悼の意を表したというエピソードもある。

                そんな彼が作った交響曲は全てが傑作である。

                ただ、やはり群を抜いているのが1番である。

                昨日一日中、いろいろな指揮者や演奏者の1番を聴き比べて過ごしていたのだが、飽きるということがない。

                特に4楽章のベートーヴェンの第9にも似ているといわれるメロディに至る、ホルンの調べのたとえようもない美しさといったら言葉にできない。この旋律は彼が愛を感じていたクララ・シューマンに捧げた歌である。

                そして、激しく対立したワーグナーさえ唸らせた「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」の管弦曲版編曲。

                久々に音楽の至福を堪能した。そして、クレンペラーとセルの交響曲全集を注文してしまった。

                3年前のブラームスに浸っていた苦しい時期が愛おしく思い返せる今夏である。

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                ブルックナーの交響曲を聴く
                音楽 / カーソン・ライダー 
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                  JUGEMテーマ:読書

                   

                  今まで聴いてこなかったクラシックの作曲家の作品を聴いている。

                  最近、魅力を感じているのがブルックナーである。

                  特に、交響曲3番と9番を好んで聴いている。

                  3番は、別名「ワーグナー交響曲」とも呼ばれているもので、あのワーグナーに献呈した作品としても知られている。

                  献呈されたワーグナー自身に「ベートーヴェンの交響曲の後を継ぐ作曲者がいるとしたら、ブルックナー君だ。」と言わしめた作品でもある。

                  テンシュテットによるライブ盤を聴いているのだが、ドライブ感あふれる胸のすく演奏である。

                   

                  9番はブルックナー未完の作品であるが、荘厳という言葉がぴったりの曲である。

                  こういう曲を演奏させたらやはりバーンスタインだなと思わせる、ウィーンフィルの演奏である。

                  厳かな中から幽かに立ち上ってくるような光を感じさせる演奏とでもいおうか。

                  メロディとかリズムとかそういう世界とは別次元の音楽がそこにある。

                  音楽の圧倒的な力の恐れ入るばかりである。

                   

                   

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                  チェリビダッケの新世界より
                  音楽 / カーソン・ライダー 
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                    JUGEMテーマ:音楽

                    数多ある交響曲の中でも、特に好きなものとしてドヴォルザークの9番「新世界より」がある。

                    そして、先日輸入盤としてセルゲイ・チェリビダッケ指揮  ミュンヘンフィル交響楽団による1988年のライブ盤が発売された。

                    早速興味津々で買い購め、聴いてみた。

                    ある意味、チェビリダッケにしか表現できない「新世界より」である。

                    晩年のチェリビダッケはテンポが遅いのが特徴であるが、特に第2楽章のLargoのゆったりとした流れは独壇場である。

                    チェコの大地に思いを馳せたスケールの大きな演奏は心地よい。

                    チェリビダッケといえば、リハーサルが長く、楽団員には厳しく、完璧を要求したことでトラブルが絶えなかった。

                    中でもベルリンフィルとの確執は有名な話である。

                    来日した際にもチューニングだけで数十分を要したというエピソードもある。

                    それくらい自分の求める音にこだわった指揮者である。

                    この「新世界より」も一度聴いたら忘れられない名演である。

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                    ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番の最高峰
                    音楽 / カーソン・ライダー 
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                      JUGEMテーマ:音楽

                       

                      連日のラフマニノフのピアノ協奏曲についてである。

                      いやはや凄い演奏に出逢ってしまった。

                      レイフ・オヴァ・アンスネスとアントニオ・パッパーノによるピアノ協奏曲2番のライブ盤(2005年6月)である。

                      アンスネスはベートーヴェンのピアノ協奏曲全集も録音しており、私の愛聴盤として欠かせない存在になっている。

                      しかし、この組み合わせによるラフマニノフはその出来栄えより数段いい。

                      確かにリヒテルのようなスケール感はないものの、ラフマニノフがもっているロマンチシズムの表現としては、アンスネスのほうがしっくりと耳に馴染むし、流麗さにおいては格段に上である。

                      一番の違いはそのピアノを支えるバックのオーケストラの違いである。

                      リヒテル盤のほうはワルシャワ国立フィル・ハーモニー交響楽団であった。あくまでもリヒテルの引き立て役でしかなかった。

                      このアンスラス盤はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団である。

                      ヴィルティオジティにおいては流石に世界一の力量であることは間違いがないであろう。

                      それくらい、ベルリン・フィルの演奏力か際立っている。

                      ど素人の私ですら一聴して感じてしまうのだから、耳に肥えたクラシックファンならばその違いに歴然とするはずである。

                      2番の演奏終了後、飛び込んでくる「ブラボー」という声と熱狂的な拍手がこの演奏の素晴らしさを証明している。

                      私が今までに聴いてきたラフマニノフ2番の最高峰である。

                      まさに圧巻である。

                      繰り返して何度も聞いていたい名演がここにある。

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