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ディアベッリの主題による33の変奏曲
音楽 / カーソン・ライダー 
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    最近の音楽傾向として、出勤時や昼間に聴く音楽と帰宅して家で聴く音楽とは極端なほど対比的である。

    ブルータルなデス声にメロディックな響きをプラスしたファイブ・フィンガー・デス・パンチのヘビメタサウンドで頭を覚醒させ、夜はひたすらクラシックに身をゆだねている。

    クラシックでは、ベートーヴェン「ディアベッリの主題による33の変奏曲」を特によく聴いている。

    変奏曲の規範的なルールを破り、性格変奏ともいえるその音楽は、ある意味、聴覚を失い内省的かつ瞑想的な気分に陥っていたであろうベートーヴェンの凄まじいばかりの独白表現とも言い換えてもいい。

    そもそも、初めにディアベリ自身に作曲を依頼されたときは、あまりにも陳腐なその曲を拒絶していたのである。

    ところが、よほど困窮していたのだろうか。いざ仕事を始めてみれば適当に茶を濁してというような安易な作品ではないどころか、まさに超絶ともいえる大作に仕上げたのである。

    しかも、その音はまるで予定調和を排したかのような時に獣の咆哮ともいえる、剥き出しの音ともいうべき迫力に満ちている。

    いま聴いているのは鍵盤の師子王といわれた20世紀最大のピアニストのひとりヴィルヘルム・バックハウス 1954年の録音である。

    聴き手に一切媚びることのない、妥協なきピアノの音の響きを堪能している。

     

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    気分はブラームス セレナードを聴く
    音楽 / カーソン・ライダー 
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      気分はブラームス。

      翳りを帯びながらも静かにそして奥深く心に響く音を欲している。

      いまさっきまでFMのPOP チャートカウントダウンを聴いていたのだが、軒並み聴いたことのあるような、また一聴して区別のつきにくいダンスチューンが多い。つまりアーチスト個としての存在感をあまり感じないのである。

      個性的でいいと思うのは圧倒的な歌唱力をもつサム・スミスくらいである。

       

      そこへいくとやはりクラシックの巨人たちの音楽は色褪せない。

      バーンスタイン若かりし頃のブラームスの交響曲第1番とセレナード第2番である。

      交響曲第1番に関しては以前にもこのブログ上でその魅力については記したし、数多のCDの中でも傑出して多い一枚である。

      しかし、ここにきて魅力を再確認したのはセレナードの方である。

      昨日、横浜のタワーレコードに行ったのだが、セレナードは皆無の状態である。

      傑作交響曲を書き表す前の習作的な意味合いが強いことは確かであるが、決して聞き劣りのするものではない。

      第1番などは、その牧歌的な音の色調はブラームスの意外な面を知るに足る側面をもっているし、第2番はバイオリンがなく、ヴィオラが合奏を牽引していく役目を担っている。それが木管楽器を前面に引き出す役目を果たしており、非常に柔らかく温かみを感じさせている。

       

      今まで、気づかなかったブラームスのよさに触れることができた喜びを味わっている。

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      Sufing With The Alien
      音楽 / カーソン・ライダー 
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        今年の目標についてである。

        この年になると、健康第一が目標になってくるのだが、それだけでは味気ない気もするので少し考えてみた。

        小さなことでもいいので、新しいこととの出会いを探していきたいということである。

        たとえば、音楽。

        今、聴いているのはジョー・サトリアーニ「Sufing With The Alien」なのだが、あまりギターのインストものというのは聴いていない。ジェフ・ベックくらいなものである。

        聴くジャンルという点では稀有な部類である。

        しかし、これがいいのだ。

        スティーブ・ヴァイやカーク・ハメットの師匠であるということからもテクニックは言うまでもなく、楽曲の質も高い。

        1987年のセカンドである。

        今まで、聴いてこなかったことが不思議な位に好きなサウンドである。

        サトリアーニといえば新譜がつい先日出たばかりで、BAY FMのPOWER ROCK TODAYでもかかっていた。

        脳髄を直接刺激する尖がった音が実にスリリングで魅力的である。

        特に「SATCH BOOGIE」がたまらない。

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        ハイドン交響曲全集を再び・・・
        音楽 / カーソン・ライダー 
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          クラシック音楽を中心に聴く生活は相変わらずであり、中でもとりわけベートーヴェンが好きだという話はこのブログ上でも何度も記してきたことであるが、クラシックの聞き始めにおいて、精神安定剤的な役割を果たしていたのはハイドンの交響曲である。

          日本では交響曲の父などという言われ方をするハイドンは、生涯107曲の交響曲を作り出した。

          その全集を聴きまくっていたのである。

          そして、数年ぶりにその全集を取り出していま、聴いている。

          アダム・フィッシャー盤である。

          当然108曲もあれば、名作もあれば凡作もある。しかし、全体的にみればその質は極めて高く、「歌」しかないといわれるモーツァルトの交響曲以上にその端然とした構成は評価されている部分もある。

          最近ずっと寝る前に聴いているのは43番マーキュリー 44番哀悼 45番告別である。

          以前も紹介したことがあるが、いわゆる疾風怒濤期のハイドンの感情を表現したともいわれる短調の交響曲群である。

          (43番のマーキュリーは長調であるが・・・)

          ハイドンにしては珍しく暗めの曲調で、陰影に満ちている。

          107の交響曲のうち11曲しか短調の作品はなにであるが、疾風怒濤期にはなんと6曲が集中している。

          時代そのものが文藝をとっても個人の感情の表出を重んじる傾向が強かったこととも関係しているといわれている。

           

          最初にも述べたが、クラシックに傾倒する時期は自分自身、仕事の面でも、体調特に精神的に病んでいた時期でもある。

          ベートーヴェンのピアノ協奏曲1番の旋律に導かれるようにしてクラシック音楽の門を叩くことになるのだが、すぐにべートーヴェンの交響曲という道をたどった訳ではない。

          なぜ、ハイドンだつたのか?その動機は判然としないのであるが、気づけば全集をもとめるほどにその交響曲に惹かれ、聴くたびに精神の安定を求めていた時期があった。それ以来、多くの作曲家に出会い、いつしか聴く機会も減り、愛聴盤である全集も部屋の片隅に追いやってしまっていた。

           

          しかし、ふとそして無性にハイドンの「音」が聴きたいという思いにとらわれたのである。

          健康診断の結果もぼろぼろで、精神的にもやや疲れている時期と重なるのは偶然ではないだろう。

          聴いてみて感じたこと。やはりハイドンはいいということだ。古典派としての楽章の輪郭の明確なつくりに安心するのである。

          それは癒しなどという言葉では言い尽くせない、精神を安定させる骨太の音だ。

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          アシュケナージの名演 
          音楽 / カーソン・ライダー 
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            ラフマニノフのピアノ協奏曲を聴いている。

            ラフマニノフといえば、ピアノ協奏曲2番が一番有名であるし、演奏機会も多い。

            だが、今聴いているのは3番である。

            「特にアメリカのための作曲した。」と語った名品である。

            初演は彼自身の演奏で、1909年にニューヨーク・フィルの演奏をバックにニューヨークにおいて奏され大好評を博したという。

             

            確かに2番の成功で気をよくした彼が、その作風を継続させる形で作曲した作品であるので、個性的な要素は薄れ、旋律の面でもやや劣るという評価を受けてはいるが、完成度・成熟度という面からみれば2番に決して劣らぬ傑作であることには間違いはない。

            特に第三楽章のピアノの技巧性は有名である。

            私は、第一楽章も好きである。オーケストラの短い前奏を引き継ぐ形で、憂愁を漂わせるピアノが第1主題を提示するのだが、一気に引き込まれる。

            ハイティンク指揮によるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏。

            ピアノはウラディミール・アシュケナージである。

            アシュケナージ4回目の録音ということであるが、この演奏に勝るものなしとという1985年のお墨付きの名演である。

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            CRY TO ME
            音楽 / カーソン・ライダー 
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              1960年代に活躍し、ローリングストーンズやヴァン・モリソンなどにも大きな影響を与えたR&B、ソウル界の偉大なるシンガーといえば・・・

              ソロモン・バークである

              彼が遺した不滅の名曲「CRY TO ME」を聴いている。

              きっかけは今から7年前に発表したヒューイ・ルイスのカバー集「ソウルビル」に収められていた楽曲の一つであり、一聴して心を奪われた。

              その後、立て続けに、ソロモン・バーク自身の原曲やライブ盤、ストーンズがカバーした曲、若手の女性ブルースシンガーのシーナ・エルハルトの最新カバーなどを聴いてみた。

              それぞれに味わい深い。

              流石、名曲といわれるだけの力を秘めている。

              久々にウィルソン・ピケットのアルバムも聴いているのであるが、最近R&Bやソウルナンバーがなんとなく心地よい。

              バラードではなくミディアムナンバーが特に耳に馴染む。

              深まりゆく秋の夜には最適である。

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              LIVE AT POMPEII
              音楽 / カーソン・ライダー 
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                ピンク・フロイドのギタリストであるデイヴィッド・ギルモアの最新アルバム「LIVE AT POMPEII」を聴いている。

                自分にとってのロックギタリストのヒーローはリッチー・ブラックモアである。

                フライングVのマイケル・シェンカーも大好きだ。

                しかし、ギターの音色の中で、まるで絹のように心に絡みついてくるのはギルモアの爪弾くギターが一番である。

                格別な陶酔感を味わうことができる。

                ちなみにブラックモアもギルモアもストラトキャスターである。

                個人的にはこのストラトキャスターの音色に心惹かれるものがある。

                この新作ライブでも、その魅力は健在で、数年前のLIVEよりも一段とソリッドさや艶っぽさを増しているという印象を受けた。

                特に、ピンク・フロイド時代の楽曲にその思いを強くした。

                「ONE OF THESE DAYS」「TIME」。そして、極めつけは「WISH YOU WERE HERE」。

                感動で心が打ち震えている。

                いつまでも聴いていたいという気持ちになる。

                ギターではないが、「WISH YOU WERE HERE」では、最後がピアノソロという展開で、多分今までになかったのではないだろうか。

                勿論、ギルモアの最新アルバム「飛翔」からのオープニング「5 A.M」やリック・ライトに捧げた「A BOAT LIES WAITING」等も素晴らしい音色を響かせてくれている。

                しばらくは、このアルバムに浸ることになるだろう。

                 

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                ゼルキンの魅力 音楽の深みを探るピアニズム
                音楽 / カーソン・ライダー 
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                  久しぶりに べートーヴェンのピアノソナタを聴いている。

                  ピアニストはルドルフ・ゼルキンである。

                  ベートーヴェン ピアノ曲全集である。

                  ゼルキンはヴィルトゥオーゾでありながら、謹厳実直というその風貌からも分かるように音楽の内面的な表現力にこそ真価を発揮したピアニストである。

                  天衣無縫のルービンシュタインと対極のピアニストである。

                  そのあたりの比較については以前にも紹介した村上春樹の「意味がなければスイングはない」(文藝春秋)に詳しく書かれている。

                  ベートーヴェンの深い音楽性を表現するには最も適したピアニストではないだろうか。

                  「真剣に練習しなければ、まともに演奏などできない。」「楽しんで舞台に出たことなど一度もない。」

                  これらの言葉にゼルキンの全てが言い尽くされている。

                  たとえミスタッチをしたとしても、それを覆いつくすほどの徹底した作品の本質に迫る武骨さこそが彼の魅力である。

                  ピアノに華麗さを求める人には、正直とっくきにくいかもしれないが、音楽のもつ内面の深みを感じさせてくれるそのピアニズムは永遠の輝きを放っている。

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                  動画で堪能 バーンスタインの指揮
                  音楽 / カーソン・ライダー 
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                    JUGEMテーマ:音楽

                    クラシック音楽を堪能するためにはCDを聴くだけでなく、動画を見ることでその感動が飛躍的に増すことを痛感した。

                    今、心を奪われているのがレナード・バーンスタイン指揮によるウィーンフィルの演奏である。

                    特にシューマンの交響曲4番は素晴らしい。

                    バーンスタインはよくカラヤンと対比されることが多い。その情感豊かな指揮ぶりは時にユーモアすら感じさせる一方で、4楽章のフィナーレにおいては躍動感がほとばしるほどで、見ているこちらの体まで動き始める感じである。

                    まるで舞台上で役者が演技しているような雰囲気を醸し出している。

                    また、若かりし頃のLPOを指揮したショスタコービッチの交響曲5番のグイグイ引っ張るような演奏もいい。

                    それから、自らがピアノを弾いているガーシュインのラプソディ・イン・ブルー。

                    こんなに上手だったのかと唸らされる見事な演奏である。

                    動画の良さは、演奏者の表情やそれぞれの楽器を奏でる際の細やかな指遣いもつぶさに見れるところにある。

                    また楽器それぞれの音色も楽しめる。

                    クラシックの愉しみ方が一つ増えた。

                     

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                    エッティンガーの冴え シューマン交響曲4番
                    音楽 / カーソン・ライダー 
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                      やられた。率直な感想である。

                      東京フィルハーモニーオーケストラの2008年のライブ シューマンの交響曲第4番である。

                      指揮者は若手の中でも実力は折り紙付きのダン・エッティンガーである。

                      彼が東京フィルを率いての演奏で大のお気に入りはチャイコフスキーの交響曲第5番である。

                      しかし、恐れ入った。

                      ライナーノーツにも記されているように、まさに生気に溢れたきびきびとした雄大なる演奏である。

                      端正なたたずまいは揺るぐことなく、それでいて細部にまで目が行き届いた繊細な音の味付け。

                      たまらない。

                      シューマンの交響曲というと、我が国ではブラームス以上に評価が低いという印象を受ける。

                      演奏機会もそれほど多くない。

                      第一番の「春」が一番著名である。このニ短調の交響曲は1番の後で作曲されたのであるが、芳しい評価は得られず、交響曲3番のあとでシューマンが改訂を試みて4番として発表したものである。

                      4つの楽章が切れ目なく演奏され、その緩急の付け方は破格である。

                      特に4楽章が好きである。

                      「ゆるやかに」「いきいきと」4分の4拍子でニ短調からニ長調へと突き抜けていく高揚感が大変魅力的である。

                      ブラームスにしてもシューマンにしても交響曲作家としての野心を抱きながらも、先人であるベートーヴェンの偉大なる9曲に恐れをいだき、交響曲のデビューは遅かった。

                      共に4曲しか残していない。

                      しかし、その内容は実に素晴らしいものがある。

                      それにしてもエッティンガーのこの4番。

                      観客の「ブラボー!」が高らかにホールに響き渡る見事な演奏である。

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