JUGEMテーマ:音楽
丸12年もブログを書いていると、同じことを書いてしまっていることもあると思う。
多分、今回もその内の一つだろう。
今から、7〜8年前、精神的に不安定な時期があり毎日、繰り返して聴いていた曲がある。
それは、忌野清志郎のアルバムである。
中でも「雑踏」には激しく心を揺さぶられた。
曲を提供したのは三宅伸治である。一昨年、三宅伸治のデビュー30周年を記念してのトリビュートアルバムが発売されたのだが、その中に収録されているのがBIGINのバージョンである。
確か、清志郎と共演した動画を見たことがあるが、鳥肌ものであった。
その当時、一人の女性に恋をしていて、なかなか会えない日々が続いていた心境に覆いかぶさるように、この曲にすっぽりと包まれていた記憶がある。
朝の街の雑踏の中で
全てが消えて なくなったように感じる
気のせいだろう 君がいないことも
Hey 逢いたい人がいるんだ どうしようもなく
どうしようもなく
どうしようもなく 逢いたい人がいるんだ
たったこれだけのシンプルな詩であるが 心に突き刺さってくる
そして、逢いたい どうしようもなくの部分が
魂の叫びにようにずっと繰り返される
どうしようもなく どうしようもなく
そして、痺れたように動けなくなる自分がいるのだ
これ以上に切実なラブソングはない
「真夜中」という曲では 『泣きたいほどの淋しさだ』というフレーズが出てくる
そして、闇を突き破る力をくれと叫ぶ
曲を聴きながら歌の中の主人公の心と共振している自分がいる。
だから、僕は三宅伸治の歌を愛し、信じているのだ。
日本のミュージシャンの中では稀有な存在である。