JUGEMテーマ:音楽
今日で9月も終わりである。
一気に秋が押し寄せてきた感のする今年の9月であった。
9月をしめくくる形で、ふと取り出したアルバムはピンク・フロイドの「炎〜あなたがここにいてほしい〜」である。
宇宙的なセールスを記録した前作「狂気」に続くアルバムである。
ピンク・フロイドの人間的な自己の内面を吐露した問題作といわれている。
ライナーノーツは大貫憲章や今泉洋が担当しているが、評価は辛い。
当時の彼らは何も分かっていなかったのだ。
かくいう私も当時は高校生。魅力に乏しいアルバムだと感じていた。
だが、いま聴くとこのアルバムの凄味がひしひしと感じられる。
個人的には私はこのアルバムが一番好きである。
「クレイジー・ダイヤモンド」第1部、第2部合わせて25分にも及ぶ大作。
盟友シド・バレットへの曲となっている。
一聴するととてもラフなように聴こえるのだが、ギターのトーン、うねりはギルモアの独壇場であるし、リズムの構成も絶妙である。
何といっても、邦題に「あなたがここにてほしい」とつけるようにと要望したWISH YOU WERE HEREは格別な響きを放つ。
僕らは来る年も来る年も
ひとつの金魚鉢の中をさまよう哀れな魂
同じ大地を走り回るだけで
一体何を見つけたというのだ?
結局昔と変わら恐怖だけ
おまえがここにいてくれたら・・・