JUGEMテーマ:音楽
このところクラシック音楽といえば、シベリウスにはまっている。
今日は レイミンカイネン組曲を聴いている。
シベリウスはベルリン留学中にワーグナーのオペラに感銘をうけるのだが、その大抑で執拗な表現方法に違和感を抱き始め、ついにはオペラの作曲には興味を失う。そして、逆に彼の心をとらえたのはリストの提唱した交響詩であった。
レイミンカイネンの物語は「カレワラ」に基づいている。
有名なのは「トュオネラの白鳥」であるが、個人的には改定が1950年過ぎまでなされず放置されていた「トュオネラのレイミンカイネン」そして、なんといっても黄泉の国からの奇跡の帰還を果たす第4曲「レイミンカイネンの帰郷」が心に強く迫ってくる。
物語自体の面白さもドラマ性が豊かで、それにシベリウス特有の北欧の研ぎ澄まされた音感を乗せてくる曲調は好きな人間にはたまらない魅力である。
静謐の中にも引きしまった緊張感は独特である。