ブログ投稿 1000件到達!!

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    JUGEMテーマ:日記・一般
    ブログを始めた時の目標のひとつが1000件の記事を書くことであった。
    途中で体調を崩したり、精神的にどん底であったりという時期もあったが、やっと足かけ9年目にして到達した。
    感慨も深い。
    一番苦しかったのは2013年末から1年間停止してた時期である。
    体調というよりも気力がなえていた。
    ある希望が打ち砕かれてしまったことが大きな原因であった・・・

    しかし、突然の復活を果たし、気力もまた充実している。
    新たな素敵な出会いも大きな支えになっている。
    出会いも別れも運命ではなく必然であると何かの本で最近読んだのだが、深くうなずいてしまった。
    別れるべくして別れたのであり、出会うべくして出会ったのである。

    1000件に達したので早速ブログ書籍化することに決めた。
    第3弾である。
    書店に並ぶことなどないが、自分にとっては大切な魂の足跡である。


    次の目標は1500件である。

    気負わず、淡々と思いを綴っていきたい。

    街の歌

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      JUGEMテーマ:音楽
      ピアノ3重奏曲を芸術的に高めたのはベートーヴェンと言われている。
      中でも村上春樹が本の中で紹介していた「大公」「幽霊」が名高く、人気もある。
      しかし、それらの曲以上に自分自身愛聴しているのが第4番 変ロ長調「街の歌」である。
      特に第3楽章。
      ワイグル作曲のオペラ「船乗り仲間の恋人」の旋律をテーマにした9つの変奏でできている。
      ベートーヴェンにしてはチャーミングな魅力にあふれている。
      梅雨時で鬱陶しい日に心を和ませてくれるには最適な曲である。

      スークトリオの演奏も繊細かつ美しく上品である。
      押しつけがましいところが一切ないところが心地よい。
       

      さらば 百田尚樹

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        JUGEMテーマ:ニュース
        かつて僕は百田尚樹の小説「BOX」に感動し、「プリズム」の問題提起にもうならされた。
        しかし、二度と読む気はない。
        今回報道されているような自民党若手議員の勉強会での発言はあまりにもひどい。
        本人は「軽い冗談」と釈明しているが、一定の影響力のある文筆家の意見はもうすこし思慮深いものでなければなるまい。
        普天間基地周辺に住む市民の感情を逆なでするかのような発言、米兵によるレイプ事件を矮小化するような発言、そして沖縄の新聞社をたたきつぶすべきだというある種のヘイトスピーチともとれる発言はすべて悪意に満ちている。
        自分の意に添わなければ、暴力的な発言で攻撃するその姿勢は以前から選挙の応援演説などで垣間見えていたが、人間として稚拙で短絡的な姿が明瞭になったということであろう。

        大阪府知事の維新の会の松井知事は「百田氏にも言論の自由あり。」とわけのわからぬ擁護をしているが、結局、維新の会も同質傾向にあるということだろう。

        作品にはその人の人間性が表出されていると考える。
        だから、二度と読まない。
        さらば 百田尚樹。

        知の英断 カーター元米大統領の声

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          JUGEMテーマ:読書
          いま、NHK出版新書の「知の英断」を読んでいる。
          その中でジミー・カーター元アメリカ大統領へのインタビューがとても興味深かった。
          カーター大統領はクリーンなイメージで登場したもののその政権運営は弱腰と非難され、再選ができなかった大統領である。

          しかし、いま振り返ってみると第二次世界以降のアメリカ大統領として誇るべき事実がある。
          それは唯一戦争を行わなかったということである。
          イラン革命後、民衆に追われたパーレビ国王の癌の手術として本国に受け入れた時、それに抗議する形でイランはアメリカ大使館員52名を人質にとった。「イラン人質事件」である。
          それに対して、アメリカ国では「イランを爆撃せよ。」という世論が高まった。

          しかし、カーター大統領は決してイラン爆撃を行わなかった。しかし、この決断が再選の道を阻む。
          弱腰というレッテルをはられての退陣である。
          なぜ爆撃しないのかの問いに対して何の罪もないイラン国民を殺すことはできないと明言している。
          後の戦争を起こすブッシュ親子のように、仮想敵をこしらえて勇ましく敵をうつべしという大統領が国民受けするのだろうが、戦争の犠牲になるのは弱き婦女子である。

          カーター大統領はイラク戦争も、アフガニスタンでの戦争もやる行う必要のなかった不要の戦争だといいきっている。
          ぎりぎりの外交による話し合いを続けていくこと、考え得る和平工作を行うことこそ大事という立場を貫いている。
          そのどこが弱腰なのか。強権的で弱きものをくじくという態度が真に強いということにはならないことは明らかである。

          「大量殺人を正当化するためには相手国の人間性を否定することである。」
          アメリカの兵士が死ねば美談的に取り上げるが、イラク人の死者はただの匿名の軽い命として扱う。
          アメリカがベトナム戦争以来ずっととってきたスタンスである。そのスタンスに日本は乗っていくのか。
          それがいまの安保法制の一番の問題点である。

          久しぶりに政治の話

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            JUGEMテーマ:日記・一般
            ここ数年政治的な発言は控えてきた。
            未曾有の3.11の大震災時の民主党政権の体たらくに腹を立て、その後にできた自民安部強権・傲慢政権に嫌気がさしているからだ。とはいってもその政権を支えているのは国民である。選挙で大勝ちさせたつけが回っているのだ。
            だから、安保法制をめぐる論争にしても、ここまで自民党を暴走させた責任は我々選挙民にあるのだ。
            ならば姑息な手を自民党政権は使わずに、国際社会の流れをかんがみ、現行の憲法9条では日本の立場は堅持できないので9条の改正を早急に行う必要があると国民に訴えればいいのだ。
            なぜしない?
            憲法学者をよんで想定外の「違憲である。」などという発言に動揺し、挙句の果てには自分たちの考えを補強してくれる御用学者を招いて茶を濁すようなやり方はしないほうがいい。
            堂々と国民投票を行って白黒つけるべきではないのか?

            自分は環境権などの面において憲法改正は必要であると思っている。
            ただ自民党や維新の会がやりたいのは憲法改正という大義名分のもとにある9条改正である。
            私は個別的自衛権は必要であると思っているし、そのための国防軍も必要であると考える。
            ただ、集団的自衛権という名のもとに低下したアメリカのアジアにおける軍事力を闇雲に支えるという考え方は愚かである。
            まさに隷属である。
            なぜ右翼の人たちはアメリカのいいなりになることに声を上げて反対しないのか。
            摩訶不思議である。
            国際社会の一員とはいつまでも世界の警察であることを標榜するアメリカにつき従うことではないだろう。

            世界の平和に向けて日本が果たすべく役割や存在意義はあるはずだ。
            70年間戦争をしなかった国の誇りを示すべきではないか。戦わないことが弱腰ではあるまい。

             

            ON THE RADIO

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              JUGEMテーマ:日記・一般
              最近はまっているのはFMラジオである。
              大学時代はFM誌を買って、エアチェックにいそしんでいたが、CDが気軽に購入できるようになり試聴の機会もいろいろな場面で増えると自然と自分の生活からは縁遠いものになっていった。
              もともとテレビはあまり見ない性質であったので、読書や音楽試聴で過ごしていたのだが、ふと古いラジオ機があったので取り出してみた。そして、FMにチューニング。すると、素敵な女性の声が妙に心にフックし、しばらく聞き入ってしまった。

              何ということはない語りが心に染み入ってきた。

              ナック5、東京FM、FM横浜を勝手気ままにチューニングして聴いている。

              お気に入りも見つかった。「桑田佳祐の素敵な夜咄」「松山千春のON THE RADIO」など。
              押しつけがましさも騒々しさもないホッとする時間である。

              好きなものが見つかるのは幾つになってもしあわせなことである。

              雪の花 種痘に命をかけた男

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                JUGEMテーマ:読書
                かつての日本にはこんなにも志の高い人間がいたのだ。その気高さに圧倒されながらも爽快な気分を味わうことができた。
                そんな一冊である。
                吉村昭の「雪の花」(新潮文庫)である。
                かつて日本は奈良時代は聖武天皇のころから天然痘の流行に人々は苦しめられてきた。死の病であった。
                治療法は牛糞を焼いて飲むといった全く根拠のないものが信じられ、ひたすら神仏に祈るのみであった。
                死者を乗せた棺は大八車にくくりつけられ、焼場まで疾走する。そして、一日中、死者の煙が立ち上る。
                そんな中、福井藩の町医者である笠原良策が立ち上がる。
                鎖国にあって長崎から伝え聞いた種痘の存在。その効能の素晴らしさ。
                数々の挫折を味わいながらも、私財をすべて擲ち、痘苗を得るために奔走する姿は心に強く響く。
                京都から福井まで痘苗を運び込むために、積雪深い山道を歩くシーンはまさに読んでいながらその過酷さが映像として届いた。
                「使命」という言葉があるが、まさに笠原良策にとってみれば、自分の命を使って多くの人々の命を救済することが生きている証なのであった。
                 
                「たとえ われ 命 死ぬとも 死なましき 人は死なさむ 道ひらきせむ」

                それにしても種痘法の実施にあたっての一番の障害が福井藩の藩医や役人の妨害や消極的な態度であるという事実は時代を超えて象徴的である。
                責任逃れ。羨望。嫉妬。余計なことはしない典型的なことなかれ主義。
                現代であっても同じではないか。目先の利益優先。人命軽視。読んでいて腹が立った。

                しかし、最後には良策の信念が実を結ぶ。
                種痘法が国のお墨付きとなり正式な天然痘の治療法として確立したのだ。
                すがすがしい読後感に浸れる名作である。

                 

                恐怖の語感

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                  JUGEMテーマ:日記・一般
                  おもしろい記事を見つけた。
                  東京新聞のコラム「筆洗」である。
                  怪獣の名前にゴジラ、モスラ、キングギドラ、モスラ、ベムラーなどラ行が多く用いられる理由として、作家の丸谷才一がこう分析したそうである。
                  「やつら」「あいつら」のように最後にらを用いることで侮蔑の意味を表す言葉が日本語にはあり、怪獣を生み出した人々の心に転じて「恐怖」への対象というイメージが広がったのではないか。
                  おもしろい分析である。
                  同様に火山は阿蘇、浅間、有珠のようにア行とサ行の組み合わせのものが多く存在するということである。
                  これはマレー語のアサップ(煙)に関係しているのではないかという説もあるそうだ。
                  つまり、どちらにも恐怖の「語感」があり、その語感が人々に恐怖のイメージを想起させるという内容であった。

                  自分はオカルト映画をほとんど見ないが、今まで一番怖かったのは「エクソシスト」である。「サイコ」もだ。
                  最近ではといっても古くなってしまったが「ソウ」にもはまった。
                  共通項はア行とサ行とカ行のつながり。自分にとっての恐怖の「語感」である。




                   

                  63歳 尖ったエリントンの快演!!

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                    JUGEMテーマ:音楽
                    もしかしたら以前にも書いたことがあるかもしれない。
                    最近、心がささくれだっている。
                    普段聴いているベートーヴェンを聴く気分にもなれず、さりとてメタリカでもない。
                    歌詞なんていらない。
                    そんな気分のときに数多くあるCDボックスからいつも引っ張り出してくるのはデューク・エリントン「マネー・ジャングル」である。御大エリントン63歳の尖がった名作である。
                    トリオである。
                    バリバリと音をたてるかのようなチャールズ・ミンガスのベース。
                    マックス・ローチの空間を自由自在に浮遊するかのようなドラム。
                    そして、なにより鍵盤をたたきつぶすかのような強烈なタッチのエリントンのピアノ。
                    本当に63歳かと耳を疑う演奏が繰り広げられる。

                    有無を言わさぬもやもやとか憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれる。
                    だからといって毎日聴いていたい音でもない。
                    精神安定剤ではなく劇薬に近い。快感を呼ぶ劇薬である。

                    タイトル曲もいいがなんといっても「ヴェリー・スペシャル」で決まりだ。
                    即興の1発テイクである。
                    「最初のテイクこそ最高。録りなおしは野暮。」
                    エリントンの名言である。
                    緊張感のなかの強烈なスイング。圧倒的な魅力である。
                     

                    最悪の読後感 しかし傑作・・・

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                      JUGEMテーマ:読書
                      イヤな結末だ。
                      「ゴーン・ガール」を読み終えてしばらくたつ。読後感は悪い。
                      しかし、それでもこの小説のもつ力には脱帽している。
                      この緊迫感。大胆なツイストとその切れ味。
                      傑作であることに違いはない。
                      いやはや、個人的に今まで数多くのミステリーを読んできたが、これほど後味のよくない小説というのも例を見ない。
                      それでいて刺激的な展開の妙。

                      失踪した妻エミリー。その失踪に隠されている驚愕の真実。
                      夫、ダンとの対決。思いもよらないねじれたエンディング。
                      あまりに仕掛けが多すぎて、予測不能というキャッチコピーは嘘ではない。
                      800ページの本を閉じたときには、ひどい二日酔いにも似た感覚が心を縛る。

                      エミリー。完璧な悪女。
                      とらえられたものは決して逃れられない。

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