JUGEMテーマ:読書
村上龍の最新エッセイ「ラスト・ワルツ」を読んでいる。その中で音楽についてこう述べている。
昔、高校のころ、ドアーズやヴェルヴェットを初めて聞いたとき、「変な音楽だなあ」と最初そう思い、何度か聞くうちに魅力にはまって虜になった。そういった経験は、キューバ音楽が最後だ。
日本のポップスは脳が腐るので絶対聞かないし、世界的なムーブメントになり得るようなポップスはもう存在しない。
そんな音楽が次々に現れ世界を席巻していたら、70歳を超えたじいさんバンドであるローリング・ストーンズ、それにポール・マッカートニーなどはとっくに淘汰されているだろう。
深く深く共感してしまった。
村上龍が日常的に聴く音楽がクラシックということにも自分との共通項が見出させる。
自分は日本のポップスも聴くが、深く聴くというのではなく聞き流しているのである。
例外はクロマニヨンズなど数バンドである。
なぜなら、飽きるのである。消耗するだけの音楽だからである。
最近は原点回帰でベートーヴェンの記念碑的交響曲3番「エロイカ」をいろいろな指揮者の演奏で聴き比べている。
色あせない音楽がそこには確かにそして堅牢に存在する。