哀愁と郷愁のロシアン・シンフォニー
クラシック音楽にどっぷりつかっている。
最近、よく聴くのがロシアン・シンフォニーである。
カリンニコフ、グラゾノフである。
カリンニコフは35歳で病死した薄幸の天才である。
交響曲の1番と2番しか、CDでは聴くことができないのではないか。
i TUNESではアルバムを購入することすらできない。
タワレコで試聴する機会を得た。
日本人なら好きな交響曲であろう。
哀愁と郷愁をかきかてられる。
聴いているとやるせない思いになる。
グラゾノフの交響曲5番は絶品である。
カリンニコフよりも、あでやかな印象である。
有名な2楽章のスケルツィオだけでなく、個人的に4楽章が大好きである。
圧巻のフィナーレである。気持ちがぐんぐん高揚していく。
ロシア舞曲風のスピード感がたまらない。
山田和樹指揮によるチェコ フィルハーモニーオーケストラの演奏が素晴らしい。
過剰なセキュリティがストレスの原因
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日記・一般なぜ、WINDOWSのPCは遅いのか。
簡単なことだ。
ウィルスセキュリティソフトのせいである。
全てではないが、遅い理由の筆頭である。特に立ち上がりに関しては間違いない。
ウィルスの脅威から身を守るという一方で、仕事の効率は大幅にダウンする。
数年前のPCならその負担は大きく、ユーザーである私たちにはストレスヘビーとなる。
果たして、個人ユーザーにとってそんなに日々ウイルスにおびえる必然性があるのか。
はなはだ疑問である。
ウイルスソフト会社の謳い文句に情報操作されているだけではないのか。
ためしに職場の人間に今までウィルスに感染したかどうか聞いてみた。
NOである。
本当の病気のウイルスは命にかかわる脅威であるが、たかがPCウイルスと思ってみることも大切ではないのか。
大切なファイルはバックアップをとっておけばいい話である。
個人ユーザーにはそんなソフトは不要といいたい。
だから、はずした。
思っていた通り、PCが軽くなった。
今までのいらいらは何だったのか。
過剰なセキュリティはフリーな活動を制御するのだ。それがストレスの根源である。
伊坂幸太郎の真骨頂 「残り全部バケーション」
先ほどのブログの後編である。
今日、2冊目に読んだのは 伊坂幸太郎の最新刊「残り全部バケーション」である。
おもしろい! 読み始めたら本当にとまらない。
伊坂幸太郎の真骨頂である、ひとつひとつの出来事が嵌め絵パズルのようにつながり、ぴたりと嵌っていく展開は快感ですらある。
章立ても実にうまい。
タイムマシンあり、父親がスパイ?など。仕掛けが満載である。
最終章の「飛んでも8分」からは不思議なパワーをもらった。
「8分でも10分でも、飛べるんだったら飛ぶんだよ。損得じゃなくて。」
最後もきちんとした落ちを用意するのではなく、「焼肉屋だったら承知しねえぞ。」で終わってるところがいい。
読者ひとりひとりに、結末は考えろと無造作に放り投げているようで、クールである。
ラッシュライフが好きな人には、満足度100%の作品だろう。
青春+スポーツ小説アンソロジー 「風色デイズ」
昨日に続き、今日も読書に没頭した。
2冊の本を読んだ。
1冊目は「風色デイズ」(ハルキ文庫)である。
今、人気の作家たちの「青春+スポーツ」小説のアンソロジーである。
文庫オリジナルという点が嬉しい。
7編収められているが、気に入ったのは巻頭を飾る「おれたちがボールを追いかける理由」と、「体育館フォーメーション」である。
前者はサッカーを題材にしている。
スポーツのかっこよさって何か?
主人公が見つけたこたえとは。
べたではあるが、まっすぐに心に届く 爽やかな一編である。
「体育館フォーメーション」は作家が、「成風堂書店事件メモ」シリーズでおなじみの大崎 梢であるから、ミステリーのフレイバーが漂う作品である。
「悪意や嫉妬がきれいに消え失せる世界はどこにもなく、学校やグラウンドや体育館も例外にはなれないけれど、それに絡めとられて沈むことなく、前に進むパワーをひとりひとりがもっている。」
印象深いラスト場面での言葉である。
青春やスポーツ小説に魅力を感じるのは、挫折や失敗があっても、そこを乗り越えようとする主人公のひたむきさに共感するからである。
ある意味、向こう見ずだとも思える挑戦にあこがれるからである。
そういう憧憬はいくつになっても、人間の心にはあるものだと信じている。
倒叙ミステリーの名作 サウサンプトンの殺人
久々に一気に本を読了した。
F・W クロフツの「サウサンプトンの殺人」である。
すっかり、このブログでもおなじみとなったフレンチ警部シリーズの隠れた名作である。
人気テレビドラマ コロンボ警部で定着した倒叙ミステリーである。
倒叙ミステリーとはこういうものですよというお手本的な一冊である。
しかし、終盤には犯人探しの妙も加わり、さすがはクロフツとうならされた。
アリバイ崩しも極めて論理的で、明快。
鮮やかである。
フレンチ警部シリーズは大型書店でもあまり見ないというのが現状であり、もっぱらアマゾンで購入している。
出版社であり版権をもつ創元推理文庫は今後新訳を行って販売してほしい。
切なる願いである。
コロンボや古畑任三郎が好きな日本人にはクロフツのこのフレンチ警部シリーズは絶対受ける。
ミステリーとしての質もよく、今はやりのグロい描写も出てこない。
地味ではあるが、読書のよさを味わえることは間違いない。
ホルン協奏曲 帝王と天才の競演
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音楽クラシックの森にはまりこんでいる。
今、夢中で聞いているのは、モーツァルトのホルン協奏曲である。
名盤が数々あるので聴き比べも実に楽しい。
今もこのブログを書いているバックでも美しい音色を響かせている。
1953年の帝王カラヤンと天才ブレインの競演である。
すばらしいの一言に尽きる。
モノラル録音を感じさせない傑作である。
ホルンのもつ懐の深い音色。
ブレインは艶やかに響かせている。
ホルン協奏曲はモーツァルトが名手ロイドゲーブに捧げた深い人間としての信頼を示す楽曲である。
4曲すべて好きであるが、特に3番の第1と3楽章が個人的には大のお気に入りである。
そして、ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための五重奏曲の美しさ。
言葉もない。
橋下氏による桜宮高校体育科入試中止騒動について
大阪市の桜宮高校でのバスケ部の体罰を端緒にした暴力行為は思わぬ形で、その騒動の火種が広がっている。
特に気になるのが橋下市長の強権的な政治手腕および批判者に対するエキセントリックな攻撃である。
橋下氏の口癖は「何も知らない、にせもの人権派が何を言うか。」である。
今日はキャスターの鳥越氏がやり玉にあがっていた。
私は体育科の入試を中止したのは、真剣に受験を考えていた受験生や保護者のことを考えていない正義感を暴走させた軽率な行動であると考える。
一番問題なのは、体罰を超えた暴力傷害を引き起こしたバスケ部の顧問の人間的資質であり、教職公務員に対しての厳罰である懲戒免職を粛々と行えばいいのだ。
そして、ひとつの学校に10年以上も勤務するという腐敗をうむ本質的な問題をかかえている大阪市の教育委員会のあり方を根本的に改革することが求めらているのである。
橋下氏の叫びがエキセントリックであればあるほど、被害者であるはずのバスケ部の生徒や保護者までがいま、加害者的なニュアンスで報じられていることに不快感を感じる。
自殺した生徒や家族が求めているのは、体育科の入試中止ではないだろう。
今回の決定で受験生や家族に不快な思いをさせたことは許されると思っているとしたら傲慢そのものである。
繰り返すが断罪すべきは、強ければ何でも許されるという部活動という閉塞化でおきた教師による暴力事件なのである。人事異動のない腐敗体質にした大阪市教委に責任はあるのだ。
橋下氏が自分の行うことがすべて正しく、批判する人間はツイートと称して、人権すれすれの切り捨てかたをしているのは極めて問題である。
きっと橋下氏にかかれば、こういう私もえせ人権派なのであろう。
しかし、声高に正義感ぶるのは、もっと偽物のような気がしている。
攻撃性が高まれば、独裁者の道を歩みしかない。
人の心は離れていくことを肝に銘じたほうがよい。
奢れるものは久しからずである。
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