エルサレム花岡洋二】パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門「カッサム旅団」トップの司令官を殺害したイスラエル軍は14日、ガザへの空爆を継続し、20カ所以上の軍事施設を爆撃した。ロイター通信によると、14日の死者は司令官をはじめ子供など計10人となった。イスラエル軍は、ハマスのロケット攻撃能力を破壊する作戦の開始だとして空爆の継続を表明。ハマスの反撃次第では、地上侵攻も辞さない姿勢を示した。
ハマス当局によると、犠牲者の中には生後11カ月と6歳の子供2人が含まれる。ハマスはラジオ番組を通じて報復を宣言。イスラエル南部ベールシェバなど都市部にロケット弾約80発を発射した。死傷者はいない模様。ネタニヤフ首相は14日の会見で、「必要があれば作戦を拡大する用意がある」と述べ、地上侵攻の可能性を排除しなかった。一方、地元テレビに出演したイスラエル軍報道官は「現時点で地上侵攻する予定はない」と語った。
イスラエル軍は戦闘機による空爆や地中海の艦船上からの砲撃で、ロケット弾の地下格納庫や発射施設などを攻撃したという。また、一部の歩兵部隊をガザ近くへ配備しており、地上侵攻に備えた態勢を取っている。
昨年のリビア政権崩壊に伴い、ガザ地区にはエジプトのシナイ半島経由で旧リビア軍の武器が大量流入しているとの情報がある。今月10日以降、イスラエル領内にはガザからロケット弾が100発以上撃ち込まれ、緊張が高まっていた。
またもや中東からのきな臭いニュースである。
イスラエルという国は、過剰なまでの攻撃をパレスチナに加える。
今回もハマスのトップ司令官を殺したことで幕引きをするのではなく、見せしめ的な攻撃を続けている。殺されているのは何の罪とがもない女性や子供である。
ガザへの空爆はいつもこの調子である。普通の生活を送っている人々へのロケット攻撃。
その感覚が分からない。
第二次世界大戦時にはドイツによるホロコーストでさんざんな目にあったユダヤ人が今度はアラブの民を根絶やしにしかねない攻撃を続ける。
前は白リン弾まで使用した。
憎しみの連鎖は止まらない。いつまでこんな愚かなことを続けるのだ。
アメリカが後ろについていると高をくくっての攻撃であるのは見え見えである。
オバマはイスラエルに何もできない。何もしようとしない。
シリアでの中国とロシア。イスラエル擁護のアメリカ。これらの国が国連の常任理事国であることが世界の平和を脅かせているのだ。それが現実である。