僕には父親が4人いる・・・伊坂幸太郎ワールド全開

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    JUGEMテーマ:読書

    平成21年度も今日で終了である。
    そこで、原点に立ち返って久しぶりに新刊を買って読んでいる。
    伊坂幸太郎「オー ファーザー」である。

    「僕には父親が4人いる。」

    この台詞でもうこの作品は読者の心をぐっとつかんでいる。
    最近の伊坂幸太郎の作品から遠ざかっていた私は「ゴールデンスランバー」「モダンタイムス」のようなある意味、重厚な近未来的な作品を読んで、伊坂幸太郎はひとつの山を登りきったという印象を受けた。
    それは、エンターテイメントを徹底的に追求した結果としての作品であったように思う。
    だから、その後出版された「SOSの猿」は読んでいない。

    そこで、この「オー ファーザー」である。
    読んでいて、その感触として「重力ピエロ」を思い出してしまった。
    なぜかは分からない。でも、嬉しい懐かしさを覚えた。
    伊坂幸太郎が久々に自分で楽しみながら筆を進めた作品ではないかと勝手に感じたのである。
    だから、買って2日で残り30ページとなってしまった。

    伏線と言う伏線が見事なまでに、最後は嵌め絵パズルのごとき収まる伊坂ワールドが全開である。
    しかし、タッチは重くはない。
    青春ストーリー的な軽妙洒脱さがいい。

    書評家は傑作とは言わないだろう。
    でも僕は推薦する。「この作品はいいですよ。」と・・・

    だから、僕は伊坂幸太郎が好きだ。 

    もいちど生まれるために泣いてきた・・・

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      JUGEMテーマ:音楽

      普段は何気なく聴いていた歌が、ある時、自分の心象風景と重なって物凄い力で胸に迫ってくるときがある。
      今の自分にとっては、中島みゆき「誕生」がその曲である。

      ひとりでも私は生きられるけど
      でもだれかとならば 人生ははるかに違う
      強気で強気で生きている人ほど
      些細な寂しさでつまずくものよ

      めぐり来る季節を数えながら
      めぐり逢う命を数えながら
      畏れながら 憎みながら
      いつか愛を知っていく

      泣きながら生まれる子どものように
      もいちど生きるため 泣いてきたのね

      REMERBER 生まれた時
      だれでも言われた筈
      耳をすまして思い出して
      最初に言われたWELCOME

      みゆきは恋愛のことを歌っているのかも知れない。
      けれど、自分の心には再生の歌に聴こえる。

      もいちど生きるために 泣いてきたのね

      心に染み渡っていく。
       

      絶望と再生の平成21年度もあと3日

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        JUGEMテーマ:日記・一般

        3月に入って初めての書き込みです。
        復職を果たし、リハビリを兼ねての新しい学校で、毎日子どもたちと関わっていくなかで、どんどんエネルギーももらい元気になっていく自分がいました。

        昨日は高校時代の仲間が復職を祝っての飲み会を秋葉原で設定してくれました。
        思いがけない花束のプレゼントもあり、素直に嬉しいと感じました。
        本当に激動の平成21年度でした。
        睡眠障害、腎臓病の悪化に加えて本態性高血圧症の増悪。鬱病宣告。無意識の自殺行為・・・

        でも、最終的には多くの仲間や教え子、子どもたちの笑顔に支えられ、こうして生きています。
        昨日の飲み会の席でも「生かされているのだから、一生懸命に生きないとだめだよ。」って言ってくれた同級生。

        有難い言葉です。

        そもそも高校時代の仲間との再会も、もし自分が元気で、順風満帆な生活をおくっていたら果たせなかったことです。そう考えると「奇跡」といってもいいかもしれません。

        「奇跡」といえば、サッカーの欧州チャンピオンズリーグの5年前の決勝を思い出します。
        わが応援するリバプール対ACミラン。
        前半で3点を奪われたリバプールの後半54分から60分にかけての6分間での3得点及び、PK戦の末での優勝は「イスタンブールの奇跡」とよばれています。
        しかも、そのときのミランのDFはあのWC最多出場を誇るマルディーニ、ブラジル代表キャプテン カフーなど鉄壁でした。

        それを打ち破ったきっかけをつくったジェラードの豪快なミドルシュート。
        絶対に諦めてはいけないことの素晴らしさを教えてくれたゲームでした。
        そうです。諦めてはいけないのです。魂のゴングが鳴っている間は・・・
         

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