久々の書き込みです。
体調は一進一退で、雨模様の天気が多く、気分も沈みがちです。
先日、逝ってしまった忌野清志郎の言葉が心に残っています。
癌の再発のために、闘病生活に入った時の言葉です。
「まだまだ、ブルースは続いているっていうわけだ。」
そんな気分です。
そういえば昨年は6月から11月くらいまでこのブログを休止してしてしまっていたのです。
魔の6月です。
それと、書き込みに躊躇があったのも事実です。
ブックサーフィンといいながら、幅広く本や活字を紹介することがなくなり、コリンデクスターやヒラリー・ウォーといった自分の嗜好にあった本ばかりを紹介することに衒いを感じていたからです。
でも読書は続けています。
15日間ブログを休んでいる間に読んだのは、デクスターの「オックスフォード運河の殺人」「ジェリコ街の女」、オークションでやっと手に入れたウォーの「死の周辺」、クリスティの異色短編集「死の猟犬」です。「死の周辺」は高かったです。内容もフェローズ警察署長シリーズの中では、平凡なできではないかと思います。佳作だとは思いますが・・・
意外な楽しみを感じたのは、クリスティの「死の猟犬」です。
「検察側の証人」が収められている中では異色といえる内容で、全編を覆っているのは、オカルト的な世界観です。しかし、そうと見せかけておいて、意外な落ちであっといわせる作品も含まれており、自分は十分に満足しました。
ここまで書くとミステリーしか読んでないような印象を与えますが、ルポルタージュ「世界屠畜紀行」も興味深い本です。全編は読んでいませんが、肉を食するということは、牛や豚を殺すことであるという自明のことから、日本人は視点を遠ざけられているという観点から、世界各国の屠畜のあり方を見てみようという内澤旬子さんの力作です。内澤さんといえば、個人的には今までに呼んだルポの中で圧倒的におもしろさNO.1の「東方見便録」のイラストを担当していた方です。
世界各地のトイレをみてみようという、斉藤政喜 氏の本ですが、とにかく面白いです。
興味のある方は是非。
それから、私の心の師である哲学者であり、教育者である林 竹二先生の「学校に教育を取り戻すために・尼工でおこったこと」を10数年ぶりに再読しています。林先生は1985年になくなられておられますが、25年前の日本の教育現場と現在とでどれほど、教育は再生したのか考えさせられる本です。宮城教育大学の学長まで務められた林先生の授業行脚の最終場所が部落の方や在日朝鮮の方が多くおられた、学ぶのに一番困難だといわれた子どもたちを抱える定時制の尼崎工業高校と湊川高校であるという事実が心に響きます。この場所にこそ本当の教育があるという言葉が胸に突き刺さります。そして、日本の教育の問題点を端的に示しているのだと痛感しました。この本については、また自分の思いを書きたいと思います。
体調は一進一退で、雨模様の天気が多く、気分も沈みがちです。
先日、逝ってしまった忌野清志郎の言葉が心に残っています。
癌の再発のために、闘病生活に入った時の言葉です。
「まだまだ、ブルースは続いているっていうわけだ。」
そんな気分です。
そういえば昨年は6月から11月くらいまでこのブログを休止してしてしまっていたのです。
魔の6月です。
それと、書き込みに躊躇があったのも事実です。
ブックサーフィンといいながら、幅広く本や活字を紹介することがなくなり、コリンデクスターやヒラリー・ウォーといった自分の嗜好にあった本ばかりを紹介することに衒いを感じていたからです。
でも読書は続けています。
15日間ブログを休んでいる間に読んだのは、デクスターの「オックスフォード運河の殺人」「ジェリコ街の女」、オークションでやっと手に入れたウォーの「死の周辺」、クリスティの異色短編集「死の猟犬」です。「死の周辺」は高かったです。内容もフェローズ警察署長シリーズの中では、平凡なできではないかと思います。佳作だとは思いますが・・・
意外な楽しみを感じたのは、クリスティの「死の猟犬」です。
「検察側の証人」が収められている中では異色といえる内容で、全編を覆っているのは、オカルト的な世界観です。しかし、そうと見せかけておいて、意外な落ちであっといわせる作品も含まれており、自分は十分に満足しました。
ここまで書くとミステリーしか読んでないような印象を与えますが、ルポルタージュ「世界屠畜紀行」も興味深い本です。全編は読んでいませんが、肉を食するということは、牛や豚を殺すことであるという自明のことから、日本人は視点を遠ざけられているという観点から、世界各国の屠畜のあり方を見てみようという内澤旬子さんの力作です。内澤さんといえば、個人的には今までに呼んだルポの中で圧倒的におもしろさNO.1の「東方見便録」のイラストを担当していた方です。
世界各地のトイレをみてみようという、斉藤政喜 氏の本ですが、とにかく面白いです。
興味のある方は是非。
それから、私の心の師である哲学者であり、教育者である林 竹二先生の「学校に教育を取り戻すために・尼工でおこったこと」を10数年ぶりに再読しています。林先生は1985年になくなられておられますが、25年前の日本の教育現場と現在とでどれほど、教育は再生したのか考えさせられる本です。宮城教育大学の学長まで務められた林先生の授業行脚の最終場所が部落の方や在日朝鮮の方が多くおられた、学ぶのに一番困難だといわれた子どもたちを抱える定時制の尼崎工業高校と湊川高校であるという事実が心に響きます。この場所にこそ本当の教育があるという言葉が胸に突き刺さります。そして、日本の教育の問題点を端的に示しているのだと痛感しました。この本については、また自分の思いを書きたいと思います。