矢口敦子の新作「あれから」を読みました。
主人公の父親が痴漢として逮捕されただけでなく、自分を取り押さえようとした青年と争った末に青年はホーム下に転落し、事故死。
父親も頭を強打し、取調べを病院で受けているちょっとした空白の時間に自殺。
果たして、父親は痴漢を犯したのか。青年を突き落としたのか。その真相を探るべく、二人の娘の執拗なまでの追及と心の葛藤が描かれています。
果たして、行き着いた真相とは?
「償い」ほどではないにしろ、佳作であると思います。
娘の一人である主人公のたどる人生は悲しく、重たいものですが、最後の1頁でとても救われた気持ちになりました。
以前も書きましたが、小説にしろ、映画にしろやはり最後がとても大切だと思うのです。
それはむりやりハッピーエンドという意味ではなく、心の中に余韻をどう残していくのか。そこに作家や監督の力量は問われているのだと思います。
主人公の父親が痴漢として逮捕されただけでなく、自分を取り押さえようとした青年と争った末に青年はホーム下に転落し、事故死。
父親も頭を強打し、取調べを病院で受けているちょっとした空白の時間に自殺。
果たして、父親は痴漢を犯したのか。青年を突き落としたのか。その真相を探るべく、二人の娘の執拗なまでの追及と心の葛藤が描かれています。
果たして、行き着いた真相とは?
「償い」ほどではないにしろ、佳作であると思います。
娘の一人である主人公のたどる人生は悲しく、重たいものですが、最後の1頁でとても救われた気持ちになりました。
以前も書きましたが、小説にしろ、映画にしろやはり最後がとても大切だと思うのです。
それはむりやりハッピーエンドという意味ではなく、心の中に余韻をどう残していくのか。そこに作家や監督の力量は問われているのだと思います。