JUGEMテーマ:日記・一般
今度の衆議員選挙は重要な意味をもつ。それは、原発の問題も含め、目先だけではなく20年後、30年後の日本という国の在り様を各政党がどう描いているのかを見極めなくてはならないからだ。
日本維新の会の橋下氏は日本未来の脱原発を打ち出した嘉田滋賀県知事が10年後、原発ゼロにすると言ったことに対して「バナナのたたき売り」と非難した。
しかし、2030年には原発フェードアウトと言っていたのは誰だ。
石原慎太郎の顔色をうかがいながら、姑息に自分の考えを転換していくみっともなさよりも、よほど嘉田知事のほうが、明確な意思表示をしている。
維新とはそんな情けない意味ではないだろう。
志の低い維新の会に将来の日本は託せない。
大体、その時には石原は老いさらばえて、この世にいないだろう。
官僚の批判だけして将来のビジョンは語らない。
そんな人間はとっとと隠居生活を送ってくれ。
原子力ムラにまとわりつく既得権益を大事にするから、思い切ったエネルギー政策を打ち出せない。原子力ではなく、代替エネルギーに変えることで、雇用も生まれるという発想がない。
どこにでも活断層が存在する国で原発を再稼働など、自殺行為そのものではないか。
国民の安心・安全よりも経済効率を優先するということがあってはならない。
争点に震災復興が掲げられていないのもおかしな話だ。
政治家が一番に震災のことを忘れたがっている。
原発に話を戻すが、放射能の影響がでるのは今後である。
おそらく、甲状腺がんが多発するであろう。
それはチェルノブイリが物語っている。
政府はそういう事態になった時のことをまるで考えていない。
震災の影響は今以上に深刻になるのだ。
そういう危機意識が欠如しているから再稼働という言葉が簡単に出てくる。
被曝した人たちの命を軽視しているといわざるを得ない。
だから、いまのこの時期の増税はいただけないが、将来的には増税もやむなしである。
そうでなければ社会保障制度は保てない。
それをただ減税と言って闘っているいる党も、その場しのぎの点数稼ぎにしか見えない。
国防軍の問題も言葉の問題にすり替えているだけである。
また、沖縄の基地問題など民主党の失態から争点にもなっていない。
おかしな話である。
投票は迷うが、軸がぶれておらず、安全安心を優先する民のための政党を支持したい。