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中露の思惑と新たな対立軸、そして日本の能天気

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     【北京=新貝憲弘】中国の胡錦濤国家主席は五日、北京を訪れたロシアのプーチン大統領と会談した。中ロの全面的な戦略協力パートナーシップを深める共同声明に調印したほか、イランと北朝鮮の核問題やシリア情勢についても意見交換。中ロが結束して欧米に対抗する姿勢を示した。  中国中央テレビは会談の冒頭を生中継、通常は終了後でないと報道しない中国では異例の対応だ。胡主席が「今回の訪問が両国の戦略パートナーシップを推し進めると信じます」とあいさつすると、プーチン大統領も「われわれは多くの面で利益が一致している」と応えた。  ロシアのインタファクス通信などによるとプーチン大統領は会談後、記者に対し中東、北アフリカや朝鮮半島情勢、イラン核問題などで「役立つ意見交換ができた。われわれの立場は近い」と説明。胡主席は「(両国の)軍事協力関係を一層高いレベルにすることで合意した」と述べた。  経済面では、長距離航空機の共同研究開発に合意、欧州エアバスと米ボーイングが独占する大型航空機市場に挑戦する。両国間の貿易額は二〇一一年で前年比四割増の八百三十五億ドル(約六兆五千億円)で、ロシアにとって中国は最大の貿易相手国。両国は一五年までに貿易額を一千億ドル、二〇年までに二千億ドルにする目標を示した。  プーチン大統領は七日まで滞在し、六日から始まる上海協力機構(SCO)の第十二回首脳会議に出席するほか、温家宝首相や習近平国家副主席らとも会談する。  中ロ接近の背景にはアジア太平洋地域への比重を強める米国の戦略に対する危機感をはじめ、イラン・シリア情勢などをめぐり欧米側に対抗するという共通の思惑がある。シリア問題について、中国では「人権という御旗を掲げてあおり立て、シリアを内戦に陥れ、親欧米勢力に政権を取らせる」(中国紙「光明日報」)という警戒感が台頭。中国外務省の劉為民報道官は五日、「強硬に政権交代を推し進めることに反対する」と述べ、中ロで歩調を合わせることを強調した。  中国紙「環球時報」は「(欧米が)中国の勃興とロシアの復興を抑えつけていることが、中ロの接近を一定程度後押ししている」と指摘。首脳会談でもプーチン大統領は、「両国の関係はこれまでにない高さに達している」と述べた。 シリアやイランを巡って国際情勢が緊迫感をましている現状にあっての中国とロシアのこの態度は予測していたこととはいえ、腹立たしい。 特に、中国の言い分はひどい、人権の御旗の元うんぬんのコメントは、許し難い。 シリアで虐殺された人民のことをどう考えているのか? 個人的に中国は急激な経済成長を遂げる一方で、悪い状況に陥っているのではないかと思う。 先日の天安門事件を評価しないもそうであるが、ある強権国家体制であるがゆえに狂った独裁者であるアサドを支援しているのであろう。結局、同じ穴のむじななのである。 ロシアもプーチンの裏での工作や恐怖政治の実態は周知の事実であるし、新たな米対中露という対立軸が生まれているような気がして背筋が寒くなる。 そんな時に、AKBの総選挙で狂騒しているわが国は能天気そのものであり、シリアからの大使追放などという嫌がらせを受けても何も言い返せない体たらくである。 この国は一体どこに行くのであろうか?

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