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ジャック・フィニィ  余韻の残る多彩な短編作家

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    JUGEMテーマ:読書

    異色作家短編集シリーズの13であるジャック・フィニィ「レベル3」を一気に読みきりました。
    ミステリー度が深いとか奇想天外な発想という内容ではないのですが、読み終えた後で、そこはかとない余韻が残る短編が多い気がしました。
    また、取り上げているテーマとしては「時空間のずれ・歪み」を扱っているものが多く興味深かったです。

    あとがきの解説で、恩田 陸が興味深いことを述べています。
    「私のサスペンス感覚はフィニィに近いような気がする。怖さそのものよりも、怖さの一歩手前の不穏な空気感を描きたいのだ。」

    私の気に入った作品は「失踪人名簿」「ニュースの陰に」ですね。

    「雲のなかいにいるもの」「青春を少々」は恋愛小説としても楽しめるのではないかと個人的に思いました。勿論、登場人物の男女が出逢いにいたるまでの過程には、ハラハラするのですが・・・。
    結末がハッピーなのもいいです。

    「第二のチャンス」はバック・トゥー・ザ・フゥーチャーをどこか彷彿とさせるものがあります。
    多彩な短編作家という印象を強くもちました。
     

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