スポットライト(BOOK SIDE STORY2019)

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2019.03.18 Monday

再びクラシック 弦楽六重奏曲第1番

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    JUGEMテーマ:音楽

    再び、クラシック音楽を聴いている。

     

    自分の中で今年に入ってからずっとジャズを聴き続けてきたことには意味があったのだろう。

    ジャズという音楽を体に通すことによって、精神が浄化されるという一つの装置としての機能を果たしていたのではないかとさえ思える。しかも、それは多くは古き良き時代のジャズである。

    ボビー・ハケットであり、ビックス・ベイダーベックであり、シェリー・マンである。

    本当に心は軽くなった。

     

    そして、クラシックに帰ってきた。

    今、バックで流れてるのはブラームスの弦楽六重奏曲第1番である。

    弦楽六重奏曲というのは著名な音楽家では作品がほとんどない。

    それくらい、ブラームスの作曲した1番と2番はこのジャンルにおいては孤高の作品である。

    当の本人には新しいジャンルを確立させたいなどという思いは全くなく、単純に内声をさらに充実させ、響きと厚みと深みを求めようとした結果であり、ブラームスの純粋器楽曲としての音への飽くなきこだわりが伺える。

    しかも、若き日のブラームスのほとばしるような情熱と哀切な響きが心に深い余韻を残す作品となっている。

    特に、第2楽章のニ短調はため息しか出てこない見事な音楽表現である。

    ブラームスお得意の変奏曲である。作家の百田尚樹も絶賛しているが、クラシックを聴かない人でも一度は耳にしたことのある旋律であろう。当時、27歳のブラームスには恋人がいた。アガーテ・フォン・シーボルトである。

    結局は叶わぬ恋であったが、よく取りざたされる2番よりも時期的に恋愛が影響したと考えられるのはこの1番である。

    確かに、情念のほとばしりのようなものを感じるのは確かである。


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