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入管法改正の審議答弁を聞いて

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    JUGEMテーマ:ニュース

    入管法改正案についての国会での審議を抜粋する形ではあるがTBSラジオの人気番組セッション22で今聞いた。

    野党の議員から出された恐るべき事実に慄然とした。

    アジアからの技能実習生がここ3年間で失踪するにとどまらず69名が溺死、病死、自死を遂げているというのだ。

    そして、その死の原因には調査していないので分からない、プライバシーに関わることなので詳らかにしないなど到底人間の命に対して真摯に向き合おうという答弁は聞かれなかった。

    そういう総括なしに改正案の採決など無理という主張には筋が通っている。

    しかも、これらの事案は法務省から提出された資料に基づいているのである。

    午後の質疑で同じ内容を問われた安倍総理は今資料を見たばかりだから分からないとかこの溺死の数字も確かめてみなければ分からないなど、法務省の資料の信憑性を疑うような奇妙な返答までしている。

    しかし、一番問題なのは、山下法相にしても安倍総理にしても、20代から30代という日本では到底考えられない死因で多くの実習生が命を落としていることに対して、何ら人間の情としての弔意を感じないことに尽きる。

    人手不足を充足させるための機械の歯車としてしか外国人労働者を見ていない。

    同じ人間として、その人の中途で消えてしまった人生の悲哀など考えもしない。命は使い捨てではない。

    私は、第一次産業を中心とする人手不足を補うために外国人の労働力を受け入れることは必要であると考える。

    しかし、そのためにはまず今の労働状況をきちんと総括しなければならないのは自明の理である。

    最低賃金以下の給料、過酷な長時間労働。

    プロジェクトチームを作って今からしっかりやりますから法律を通しましょうというのは、日本に来て亡くなった多くの若者の労働者やその家族に対して失礼極まりない話ではないか。

    自分の子供が他国に行って働いて、数年したらその国で自死したとする。プライバシーを守って欲しいので死因の調査は結構ですなどという親がいるだろうか?山下法相の話はもっともらしいが、血の通った人間の答弁とは思えないことが多々ある。嫌悪感を覚えることも多い。

    そういう人間だからこそ53歳という若さで大臣に抜擢なのだとしたら、つくづくこの国は情けない国になったものだと思わざるを得ない。

    国会議員は誰のために働くのか?弱い立場にいる国民のためなのではないのか?

    ため息しか出てこない。草葉の陰で田中正造は泣いているだろう。


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