スポットライト(BOOK SIDE STORY2018)

本や音楽を思いのままに紹介する。
それでも言葉にこだわり、思いを伝えたい・・・
そして思いの中に魂を込める。
虚飾を排し、嘘を捨て去る。

<< December 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

<< さらば。WINDOWS | TOP | 白石城死守 >>

2018.12.04 Tuesday

ラジオを聞いて考えたことー発する言葉に謙虚さはあるかー

0

    JUGEMテーマ:日記・一般

    テレビよりもラジオ派である。

    ラジコで聞いている。

     

    先日も、 NHKのラジオ深夜便を聞いていた。落ち着いた語り口のNHKのベテランアナウンサーがアンカーを務めており、深夜にはふさわしいとは思えない賑やかなチャラチャラした音楽もない、静かな夜更けに聞くにはぴったりの放送番組である。

    日本の各地からの季節の便りや植物や天体のことなど興味深い話題も多い。

    ゲストを招いてのワンテーマトークもなかなか味わい深いものがある。

    その日のテーマは「私の友人」であった。

    その時のゲストは俳優であり、芸能人夫婦としても有名なW氏であった。

    何ということもなく聞いていると、段々と不快になっていく自分がいた。

    自分には有名な芸能人の仲間が多い事や忘年会では50人くらい集まって余興のゲームの景品は自分持ちであるとか、高校時代は生徒会長であったとか、友人は市長をしているとか。要はくだらない自慢のオンパレードなのだ。

    そういうことを57歳にもなって得意げに、しかも公共の放送を使って喋ることの愚劣さに気づかない。

    友人によって自分はこういう影響を受けて今日の自分があるという大切なテーマが後回しになっている。

    すぐにラジオを消した。

     

    それに比べて、昨日の文化放送「レコメン」の中のKinKi Kidsのコーナーでの堂本剛の話は心に響くものがあった。

    今年の年末にある恒例の年越しのライブイベントには出られないという理由を切々と語っていたのだ。

    「自分は音響障害という障害があるため、大きな会場で響く音が頭の中で反響して自分が何を歌っているのか分らなくなる。そういう状況を理解してほしい。」という内容であった。

    そして、その障害があるからダメだと思うのではなく、今の自分の置かれた状況の中で、最大限音楽に関われることとは何かを考えながら応援してくれるファンの方のために精一杯のことにトライしていくと結んでいた

     

    私はKinKi Kidsのファンではない。しかし、切々と一つ一つの言葉を大切にして語るその言葉に感動した。

    先に紹介したW氏と彼との違いは、「謙虚さ」に尽きると思う。

    芸能人の仕事の本質は芝居にしても歌にしても、見に来てくれる客ありきのものであろう。

    その根底の部分での「謙虚さ」があるかどうかが喋る言葉に表れるのだと思う。

    私が敬愛してやまない山本周五郎はすべての文学賞を辞退した。なぜなら、最大の評価者は読み手以外ないと考えていたからである。

    そういう生きる姿勢を学びたい。


    コメント

    コメントする









    この記事のトラックバックURL

    http://grantgreen.jugem.jp/trackback/1477

    トラックバック

    ▲top