スポットライト(BOOK SIDE STORY2018)

本や音楽を思いのままに紹介する。
それでも言葉にこだわり、思いを伝えたい・・・
そして思いの中に魂を込める。
虚飾を排し、嘘を捨て去る。

<< November 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

<< 久しぶりに刑事コロンボ | TOP | 70年代隠れ名盤 Ooh LaLa >>

2018.11.08 Thursday

三谷幸喜の「清須会議」

0

    JUGEMテーマ:読書

     

    司馬遼太郎の「新史太閤記」の中でも織田信長亡き後の家督を決める「清須会議」の場面に興味をいだいた。

    そこで、早速三谷幸喜の「清須会議」(幻冬舎)を買い求めた。

    現代語文で書き表してあるので、スラスラ飛ぶように読める。

    気が付けば、あと50ページである。

    清須会議のキャスティングボードを握ったのは一体誰であったのかということが一番の主題であろう。

    読み手によって意見は分かれるであろうが、個人的には丹羽長秀であるような気がする。

    勿論、その丹羽長秀を懐柔する秀吉の「人たらし」こそ一番であるとは思うが。

    いずれにしてもこの5日間の会議がその後の歴史を変えたことは間違いのない事実である。

    合戦にも劣らぬ心理戦の攻防。

    その中でも勇猛果敢な柴田勝家がお市の方に恋い焦がれるさまは滑稽であり、笑ってしまうほどである。

    寧々、松姫といった女性陣も実は大きな役割を果たしており、興味深い。

    しかも登場人物の一人称のモノローグで進んでいくので、心情の移り変わりが良く分かる。

    久しぶりに肩の力を抜いて気楽に楽しめる小説に出会えた。

     


    コメント

    コメントする









    この記事のトラックバックURL

    http://grantgreen.jugem.jp/trackback/1455

    トラックバック

    ▲top