スポットライト(BOOK SIDE STORY2018)

本や音楽を思いのままに紹介する。
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2018.11.02 Friday

荒海を渡る鉄の舟

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    JUGEMテーマ:日記・一般

     

    鳥羽亮の書下ろし「荒海を渡る鉄の舟」(双葉社)を一気に読了した。

    主人公は山岡鉄舟である。

    先日、読んだ「蒼天見ゆ」にも登場し存在感を示したあの山岡鉄舟である。

    世間では「無刀流」の創始者という剣豪というイメージが一番強いかも知れない。

    自分もこの小説を読むまではそう思っていた。

    山岡鉄舟が幕末において成し遂げた一番の大仕事は、江戸城を無血開城するにあたっての、駿府にまで迫っていた官軍総督である西郷隆盛に勝海舟の書状を届けるという大役を仰せつかったことであろう。

    まさに身命を賭したの行動であった。

    「私は、官軍の陣営を突破し、ここまで来ました。縛につくのが当然です。」

    そして、無事江戸についた時に、鉄太郎(鉄舟)の報告を聞いた勝海舟にこう言わしめた。

    「さすが、山岡だ。西郷を説得するなど、山岡でなければ、できないことだ。」

    佐幕派、勤皇派で揺れている世相の中、勤皇派に対して理解をしめしながらも一環として江戸幕府を守ろうとした姿勢には、揺るぎない信念がみなぎっている。

     

    「いくら技を磨いても、剣の極意を会得することはできない。心技一体といってな、心も磨かねば、ただの棒振り剣術なのだ。」

    「無刀流」の真髄である。


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