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フィデリオを聴け!
音楽 / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:音楽

     

    聴く音楽に迷ったときは、ベートーヴェンを選ぶことにしている。

    この夏、一番聞いたのは彼が唯一残した歌劇「フィデリオ」である。

    ベートーヴェンはオペラの作品作りには相当、苦しんだ。

    スタートにあたって、お手本にしたのはモーツァルトである。

    だが、次第次第に従来のオペラを脱却していくのである。

    「フィデリオ」はいわゆる救出オペラといわれる内容である。

    無実の罪でとらわれている政治犯をいかに救い出すかという物語の筋立ててある。

    しかし、ただ「スリリングなオペラ」で終わらせないところがベートーヴェンである。

    「自由」と「正義」を朗々と歌い上げ、思想と倫理の領域にまで高めたのである。

    オペラ好きからは「堅苦しい」といわれるゆえんであるが、そこがベートーヴェンの芸術なのだと思う。

    「自由、平等、博愛」を旗印に掲げたフランス革命を目の当たりにしたベートーヴェンにとって、その旗印こそ彼の理想そのものであった。

    いろいろなディスクを聴いてみたが、最終章のフィナーレの高揚感・疾走感はショルティの手によるシカゴ交響楽団の演奏が格別であった。

    全体を通してのドラマティックさという点ではバーンスタイン指揮のウィーンフィルのものであろうか。

    クラシック音楽好きではあるがオペラに馴染めずにいた自分にとってオペラのよさを教えてくれたのはベートーヴェンである。

    いまはドイツ語の対訳本を見ながら楽しんでいる。

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