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堪能!マーラー交響曲第7番「夜の歌」
音楽 / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:音楽

     

    先日、サントリーホールにPMFオーケストラの東京公演を聴きに行った。

    PMFとは国際オーデイションで選抜される18歳〜29歳までの国籍も様々な約100人の若手音楽家で編成するひと夏限りのオーケストラである。

    指揮者はあのショスタコービッチなどの演奏で世界に知られているワレリー・ゲルギエフ。

    演目はマーラーの7番。

    興味津々のコンサートとなった。

    マーラーの7番といえば、1908年の初演時には不評であり、その内容は破天荒、理解不能とさえ言われた。

    長調と短調を行ったり来たりする独特の不気味さを基調に時折、ハッとするような抒情をたたえたメロディが交錯する何とも形容しがたい音楽である。

    極めつけは第5楽章の金管楽器の炸裂といった感じのマーラーにしてはありえないほどの明るい響きを伴ったフィナーレである。

    4楽章までの夜の世界を払しょくする光に満ち溢れた昼の到来という言い方をされるが、一筋縄ではいかないマーラーのこと。

    実は従来のフィナーレを徹底的に皮肉り、形骸化するためのものだったという解釈もなされている。

    全体の印象としては若手の演奏家のフレッシュさが際立つ演奏であった。

     

    個人的には第7番はショルティとシカゴ交響楽団の演奏が一番好きである。

    世界一ともいわれた芸達者な演奏家をぐいぐい引っ張りドライブさせていく演奏は爽快感抜群である。

    派手な音だけ鳴らせて、感情がないなどという批判もあるが、自分はマーラーの7番といえば、今のところショルティである。

    その対極がオットークレンペラーである。

    通常75分くらいの演奏なのだが、クレンペラーは100分である。

    それでいてだれるわけではない。極端にゆったりしたテンポを維持しつつ、めりはりをつけながら悠然と進んでいく。

    巨大な彫刻物をひと彫り、ひと彫り丁寧に彫り進め完成させていくといった感じである。まさにクレンペラーにしか成しえない名人芸である。

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