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僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
読書 / カーソン・ライダー 
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    「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」(文春新書)を読んだ。

    各界の著名人が語る、何者でもなかった時代の話に思わず引き込まれた。

    今年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和さんの「先入観が崩れたときに、世界を発見する」という話はとても心に響いた。

    そして、日本の霊長類研究の第一人者であり、京都大学の総長でもある山極壽一さんの大学生に向けてのメッセージにはとても共感した。

    「自分にしかできないことは何だろうと、思ったほうがいい。あなたというのは、この世にひとりしかいないんだから。自分だからこそできることを探してみてほしい。」「人間の一番重要な能力は諦めないということです。動物はできなかったら諦めちゃう。人間はなかなか諦めない。失敗しても失敗しても諦めない。だから、人間は空を飛べるようになったし、海中深く潜れるようになったし、様々な道具を発明し、人間の身体以上のことができるようになった。諦めなければ、いつかきっとできる。これは、我々人間がみんなもっている能力なので、使わない手はありません。」

     

    このメッセージは学生だけではなく、仕事に就いている私たち社会人にもあてはまる心強いエールである。

     

    その他にもサルの生態について語られら人間にある白目の果たす意味の大きさやゴリラのホモセクシャル行動など好奇心そそられる話題も多く、楽しめる一冊になっている。

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