JUGEMテーマ:日記・一般
7月になって初めての書き込みである。
仕事関係の大きなイベントが終わり、虚脱状態というか軽い燃えつき症候群のような心境である。
活字に触れたいという気分もわかず、クラシックを静かに聞いて過ごしている。
久しぶりにマーラーの交響曲1番「巨人」とベートーヴェンのピアノ協奏曲5番「皇帝」を繰り返して聴いていた。
マーラー交響曲録音の金字塔的存在となったテンシュテットとロンドン・フィルによる演奏である。
バーンスタインのような少しドラマがかった仰々しさはなく、めりはりの効いた若々しい情感の溢れる名演である。
ピアノ協奏曲「皇帝」は数多くのピアニストによる名演奏があるが、個人的に最近ではアンスネスばかりを聴いている。
何気なく立ち寄った本屋でクラシック雑誌の「レコード芸術」を見ていたら、ピアニストベスト200選という特集が組まれていた。
アンスネスは現存するピアニスト部門で堂々の6位に輝いていた。
彼のピアノのスタイルを評者は「王道」という言葉を用いて評していたのが印象的であった。
力強い打鍵にありながら、温かみを感じさせる音の感触が心地よいのである。
J POPでは平井大の新譜が出たのでダウンロードした。
先日、FM放送で「個人的にはアルバムにテーマを求めない。コンセプトを決めすぎると、枠にとらわれてしまって自由な発想での楽曲づくりを楽しめない。」と彼自身が語っていた。
今回もバラエティ豊かな楽曲が楽しめる。特に気に入っているのがヴァイオリンの葉加瀬太郎をフューチャーした「はじまりの歌」である。
はじまりの歌 口ずさんで 止まらず行こう
見上げた空 砂を蹴って 行けるところまで
振り返れば一人じゃない 愛はいつだって