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本を守ろうとする猫の話
読書 / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:読書

     

    歩きスマホのことを英語では「スマートフォン ゾンビ」というそうだ。

    なるほど、歩きスマホをしている時の人間には表情はなく生気を失った感じがゾンビに似ているというのは頷ける。

    情報が氾濫し、指先一つでニュースを取得し、興味本位の話には事欠かない時代になった。

    世界の名著や古典をじっくり読む時間は現代人からは失われ、どう生きるかという哲学ではなくHOW TO本が雨後の筍の如く、大量生産・消費されている時代である。

     

    そんな現代を揶揄するような冒険ストーリーが誕生した。

    「神様のカルテ」で有名な夏川草介「本を守ろうとする猫の話」(小学館)である。

    古書店を営む祖父と二人暮らしの引きこもりの高校生 夏木林太郎。突然の祖父の死をきっかけに、言葉をしゃべるトラネコと出会い、本を解き放つための迷宮を旅することになる物語である。

     

    本好き、とりわけ古書店街めぐりや図書館好きにはたまらない面白さを秘めた話である。

    林太郎とともに旅をしている感覚に陥った。

     

    祖父が林太郎に与えた影響=言葉の重みが物語を支える土台になっている。

    「ただ、がむしゃらに本を読めば、その分だけ見える世界が広がるわけではない。どれほど多くの知識を詰め込んでも、お前が自分の頭で考え、自分の足で歩かなければ、すべては空虚な借り物にすぎないのだよ。」

     

    「読むのはよい。けれども読み終えたら、次は歩き出す時だ。」

     

    林太郎と学級委員の柚木沙夜との淡いつながりも物語によい味を加えている。

    何気なく書店で手にした本であるが、なかなかの佳品である。

     

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