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アックスマンのジャズ
読書 / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:読書

    2014年の英国推理作家協会賞最優秀新人賞に輝いた「アックスマンのジャズ」(早川書房)を読んだ。

    材は1918年から1919年にかけてニューオーリンズで起きた連続斬殺事件である。

    この未解決事件に作家のレイ・セレスティンは大胆な設定を施し、8年後に蘇らせた。

    ニューオーリンズ市警の警部 マイクル・タルボット、元刑事で服役囚であったルカ・ダンドレア、ピンカートン探偵社の事務員 アイダ・デイヴィスという3人の視点で一つの不可解な事件の真相に迫るという妙味を味わえる作品に成っている。

     

    「ジャズを聴いていない者は斧で殺す」という恐るべき殺人予告の背景に隠されている真相とは何か?

    なかなかに骨格のしっかりしたミステリーに仕上がっている。

    マイクルとルカの因縁やアイダを助けるルイス・アームストロングの存在感なども作品に厚みを加えている。

    ルイス・アームストロングはジャズジャイアント ルイ・アームストロングをモデルにしており、語られる話はそのままに実話に沿ったものらしい。

    アックスマンの事件が起きた当時、本当にルイ・アームストロングがニューオーリンズに住んでいたことが今作品の登場につながったと作者が語っているように、作者の入れ込みようは多くのエピソードに紙面を割いているところからもひしひしと伝わってくる。

    ジャズ好きには堪らない隠し味ではないだろうか。

    ミステリーの追求という点において、やや緊張感を削いでしまうという点がなきにしろあらずだが。

     

    しかし、これだけの内容の本であるが、昨年のこのミスでは20位以内にすら入っていない。

    昨年度は良作が豊富ということもあったと聞くが、個人的には素晴らしい作品であると太鼓判を押したい。

     

    アイダがニューオリンズを離れ、本格的に探偵としての腕を磨くために雪降るシカゴに降り立ち、探偵社のドアを叩くラストシーン。

    あっという驚きが待っている。心地よい読後感であった。

     

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