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オールスターキャスト 天使と罪の街
ミステリー / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:読書

     

    マイクル・コナリーの「天使と罪の街」(講談社文庫)を読んでいる。

    上下巻合わせておよそ700ページであるが、ストーリーテラーの達人の手にかかれば、あっという間に残り70ページである。

    ハリーボッシュシリーズであるが、この作品ではあの「わが心臓の痛み」のテリー・マッケイレブ、そして私が今までに読んだ全ての本の登場人物の女性の中で一番恋い焦がれたFBI捜査官 レイチェル・ウォリングが登場という、主役を張れる3人の揃い踏みなのである。

    映画ではオールスターキャストといえば、大抵はそれぞれのスターの持ち味を生かすところまで至らずお披露目程度で終わり、作品の質としては凡作ということが多い。

    しかし、さすがはコナリーである。

    3人の繋がりを見事に描いており、それぞれの人物の魅力をあますところなく伝えることに成功している。

    しかも、殺人事件の連続犯があの「ポエット」という、ミステリー史上にも永遠に名を留める凶悪犯であり、その対決までの流れはまさにスリリングである。

    個人的に強く心に残ったのは、ハリー・ボッシュが再びロサンジェルス市警に戻ることを決意し、妻や娘に別れの挨拶に訪れるシーンである。

    娘であるマディの絵には、銃を持った男が、悪鬼のデーモンと闘う場面が描かれている。

    銃を持った男こそ、父親であるボッシュ。その絵をほしいと娘に申し出る場面。

    「この絵がとても綺麗なので、ずっと持っていたいんだよ。パパはしばらく遠くへ行かないといけないので、いつでもこれを見ていられるようにしたいんだ。この絵があれば、いつでもお前のことを思い出せる。」

    「どこへ行っちゃうの?」

    「天使の街と呼ばれている場所に戻るんだ。」

     

    その後、成長したマディが大きな危機に陥るのが「ナイン・ドラゴンズ」であり、ハリーボッシュのハリウッド映画張りのアクションについては以前のブログでも触れた。

    つまり、この「天使と罪の街」には群れない一匹狼であるボッシュに大きな影響を及ぼす親子や夫婦の繋がりまでも描かれているという何とも贅沢な内容になっているのである。

     

    さあ、残り70ページ。「ポエット」との対決シーンが待つている。

    至福の読書体験をじっくり味わいたい。

     

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