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ナイン・ドラゴンズ
読書 / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:読書

    久々の海外ミステリーである。

    マイクル・コナリーの長編「ナイン・ドラゴンズ」である。

    あとがきに、著者自身の創作動機を語る文章があるのでそのまま紹介したい。

     

    物語はロスアンジェルスで始まり、香港に行き、またロサンジェルスに戻ってくる。

    ハリーと彼の娘の物語である。

    娘へのハリーの様々な願いを描いた物語であり、父親としての至らなさに対する疚しさを描いた物語であり、そして何よりも父親としての脆弱性を描いた物語である。

     

    マイクル・コナリーの長編シリーズの中でも、ひときわ輝く魅力を放っているハリー・ボッシュシリーズ。

    その最大の魅力は何といっても主人公のロス市警殺人事件特捜班の刑事 ハリー・ボッシュの人物造形にある。

    犯罪を憎み、決して妥協を許すことなく恐るべき犯人を追い詰めていくその強靭な精神力と行動力に惹きつけられるのである。

    妥協を許さない背景には徹底した孤独を背負い、誰とも群れない屹然とした人間としての孤高の姿が感じられる。

    誰にも影響されない男。

    そのボッシュが弱さを見せる。娘であるマデリンと向き合った時こそがその時である。

    本作はその娘に魔の手が迫る。しかも、ロスではなく香港と異国の地で。

    冷静沈着なイメージとはかけ離れ、直情径行に行動するボッシュの姿にはらはらしながら、娘の救出までの展開はまさにハリウッドのアクション映画並み。そういう意味でもシリーズの中での異色作とも言えるだろう。

    そして、最大の試練とも言える不幸がボッシュを襲う。

    結末も流石はコナリー。そうきたかと唸らされた。

    シリーズの中では平凡作であると思うが、読ませる作品であることには違いはない。

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