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報われない人間は、永遠に報われない
読書 / カーソン・ライダー 
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    「報われない人間は、永遠に報われない」(河出書房新社)を一気読みした。

    書店で何気なく平積みの本をながめていたら、その鮮烈なタイトルと帯に引き込まれたのである。

     

    ーこの世で一番「最低」な愛のはじまりから終わりまでー

     

    自尊心の肥大した男と自己を卑下することでしか自分の存在理由を見いだせない女性。

    「嫌悪」するが惹かれ合う。「罵倒」するが赦し合う。

    孤独になることを恐れるがあまりに、緊張の糸を歩くように。

    女性の名は諸見映子。

     

    「ただ私は必死なだけ。どうかわかって。それでどうか私を一人にしないで。私を暗闇に落とさないで。」

    「こんなにあなたのこと大事に思って、こんなにあなたのことを地獄のように愛している女を、あっさり天涯孤独の身に落とすような真似したら、きっと後悔するからね。」

     

    疑似恋愛から始まったこの二人にとって出口の見えない恋愛は本当に恋愛といえるのか?

    孤独から目をそらせるためだけの逃げ道にしか、いや逃げ道にすらなっていないのではないか。

    自己否定はエスカレートし、自尊心が鎌首をもたげる二人の関係は読むのがつらくなるほどに痛々しい。

    それでも依存し合っている。

     

    そして、二人にとって決定的なことが起きる。

    そこから、別れの場面までは疼痛のように心に刻まれる。

    「私は凡庸の女王。私は諦めの女王。巣の奥で動けない、怠け者の女王で、泣き言の女王で、その他大勢の幼虫の栄養分になるためだけの女王。で、誰からも愛される資格のない頂点にいる。」

    「同情だけが私にふさわしい宝石なのよ。」

     

    しかし、これで物語は終わらない。

    出口の見えない暗い道はどこまでも延びている・・・

     

     

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