ふる

2017.05.06 Saturday 17:25
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    JUGEMテーマ:読書

     

    西加奈子の書下ろし作品「ふる」(河出書房新社)を読んだ。

    正直、印象の薄い作品である。西加奈子にしては平凡作ではないかと思う。

    モチーフは女性器である。

     

    誰かの子どもとして産まれて、いろんな人に出会って、いろん経験をして、それを簡単に忘れ、手放し、それでも私たちは、祝福されているのだ。

     

    全身麻痺の老いた祖母の介護をしている中で、祖母の性器を見つめ、同じ女の人であるという思いを深く得る。

    そして、生きていることの意味を主人公の池井戸花しすは改めて知る。

     

    この作品に込めた西加奈子の伝えたい思いは分かるのであるが、それぞれの登場人物や花しすのかかえる心的な葛藤のようなものがあまり伝わってこないために、なかなか他の作品のように共感したり、感情移入したりすることができなかった。

    題材としては面白いと思うので、もう少し丁寧に書き上げるともっと素敵な作品になったのではないかと思う。

     

    今は、エッセイの「ごはんぐるり」を読み始めている。

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    2017.06.26 Monday 17:25
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