一人っ子同盟

2017.04.09 Sunday 22:17
0

    JUGEMテーマ:読書

     

    重松清「一人っ子同盟」(新潮社)を読み終えた。

    重松清にしか描けない世界観が十分にあふれている作品であった。

    昭和40年代。自分自身が丁度、小説中の主人公と同じ小学生だった頃、「一人っ子」といえば、何か特別視されていた時代であった。

    二人や三人兄弟がスタンダードであり、一人っ子は何か異質という目で見られていた。

    なぜ、そう思うかというと自分自身が一人っ子であり、そういう目で見られてきたからである。

    「一人っ子だからわがまま」「一人っ子だから恵まれている」

    ステレオタイプ的な否定的な見方をされてきたような気がする。

    一人っ子だからゆえの心の中の苦しみがあることなど全然頓着されないという時代であった。

     

    この小説はそういった一人っ子の主人公たちに視点があてられている。

    やはり、それぞれに小学生としては重すぎる楔を心に秘めている。

     

    どんなに一生懸命にがんばっても、願ったことがすべてかなうわけではないし、だれ一人悪いひとや間違っているひとはいなくても、すべてが思い通りになるわけではない。

    どうにもならないことって、あるんだよー。

     

    ぼくとハム子にとっての最後の「奇跡の3分間」が訪れて、静かに光に翳りが交り始め、夕日が沈むエンディングの場面の余韻は強烈に心に沁みこんでくる。

    スポンサーサイト

    2017.05.21 Sunday 22:17
    0
      category:- | by:スポンサードリンク | - | - | -
      Comment








         
      Trackback
      この記事のトラックバックURL

      PR
      Calender
       123456
      78910111213
      14151617181920
      21222324252627
      28293031   
      << May 2017 >>
      星座占い
      天気予報
      ようこそ!
      ブログパーツUL5
      Selected entry
      Category
      Archives
      Recent comment
      • 村上春樹の世界にはまっていく
        うなぎ
      • 「幸福な生活」 最後の一行の鮮やかさ
        藍色
      • 過剰なセキュリティがストレスの原因
        うなぎ
      • 田中正造の言葉
        noga
      • 国防軍という言葉
        村石太ダー&コピペ星人
      • 衆議員選挙を前に考えたこと
        noga
      • 規範意識の欠如したアメリカ軍の正体
        noga
      • シリアがかかえるキリスト教徒の複雑な事情
        Takeo Watanabe
      • 天声人語に物申す!
        嫌チャイナ
      • 2030年原発ゼロは嘘八百 国民愚弄内閣の正体
        noga
      Recent trackback
      Link
      Profile
      Search
      Others
      Mobile
      qrcode
      Powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM