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ブルース 自殺という絶望の処方箋
読書 / カーソン・ライダー 
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    戦後のアメリカを代表する作家のひとりであるカート・ヴォネガットの遺作といわれる「国のない男」を読んだ。

    鋭い視点に立った現代社会批判は彼の死後10年以上たったいまでこそ、色褪せることなく輝きに満ちている。

    しかし、どこかに人間らしい温かみが感じられるところが最大の魅力であろう。

     

    心に響く言葉が数多く出てくる。

    そのひとつを紹介したい。それは音楽に関する言葉。

     

    アメリカに奴隷制があった時代、奴隷所有者の自殺率は、奴隷の自殺率をはるかに超えていたらしい。

    マリ(作家名)によれば、その理由は、奴隷たちが絶望の処方箋をもっていたからということだ。白人の奴隷所有者たちにはそれがなかった。奴隷は自殺という疫病神を、ブルースを演奏したり、歌ったりして追い払っていたのだ。

    ブルースは絶望を家の外に追い出すことはできないが、演奏すれば家の隅に追いやることはできる。

     

    この世界中に広がっている鬱状態によく効く特効薬はブルースという贈り物だ。

     

    今日私たちにとって耳に馴染みのポップミュージックの源はブルースであった。

    それはアフリカ系アメリカ人がまだ奴隷だったころに全世界に与えてくれたものである。

    苦しみの中から生まれた音楽の種子はベートーヴェンなどが生み出したクラシック音楽同様に私たちの心に潤いを与える果実となった。

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