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パン屋か和菓子屋か 道徳の教科書記述問題

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    パン屋は「国や郷土を愛する態度」にそぐわないのか。来年春から小学生が教科として学ぶ道徳を巡り、ある教科書の記述が文部科学省の検定意見を踏まえ「パン屋」から「和菓子屋」に変わった。

    記述が変わったのは東京書籍(東京都北区)の小1向け教科書に載る題材「にちようびの さんぽみち」。祖父とよく散歩する主人公「けんた」がいつもと違う道を歩き、見慣れたまちの新しい魅力を見つける−−という単純な内容だ。

    ところが、この題材に対し「学習指導要領に示す内容(伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度を学ぶ)に照らし扱いが不適切」と検定意見がついた。文科省の担当者は「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着を持つことの意義を考えさせる内容になっていない」と解説する。指摘を受けて東京書籍は悩んだ末に「パン屋」を伝統的な和菓子を扱う「お菓子屋」に変更した。検定結果公表時、東京書籍の担当者は「(指導要領を)しっかり担保しなくてはいけないと感じた」と話した。〜毎日新聞〜

     

    私がこの記事を読んで強い嫌悪感を覚えたのは「パン屋」から「和菓子屋」への変更という些末な言葉の置換ではなく、国や郷土を愛する気持ちを育てていくことをあまりにも短絡的に考えるその幼稚さ、単純な置き換えでことを済まそうという軽薄さについてである。

    この短絡思考はいま、世間を騒がせている国有地払下げに伴う籠池氏の理念である理想の幼稚園=教育勅語という考え方とも直結するし、その幼稚園に賛辞を贈った安部総理夫人の浅はかさや教育勅語は否定できないと語った文科相の発言にもつながってくる。

    学校教育の根幹ともいえる指導要領を定める文科相のトップや官僚がこういう低次元の発言しかできない日本の現状が相当危ういのである。

    国や郷土を愛するとは子どもたちにとってどういうことなのかという本質的な議論とそのためにはどんな内容を教科書に盛り込むことが大切なのかを真摯に考えべきなのである。パン屋か和菓子屋かが事の本質ではない。なぜ、子どもにもわかるような簡単なことが文科相の官僚にも教科書会社の人間にも分からないのか?

    あまりにもお粗末な話である。


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