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漱石の随想集 硝子戸の中 
読書 / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:読書

     

    夏目漱石の随想集「硝子戸の中」を一気に読み終えた。

    中でも、興味深かったのが 三十に書かれている「継続」についてである。

    友人からこの言葉を教えてもらった漱石は自分の健康状態について他人にいう時には「どうにかこうにか生きています」をやめて「病気はまだ継続中」に改めたのだ。

    そして、発展してこう考えるようになる。

     

    継続中のものは恐らく私の病気ばかりではないだろう。(中略)人の心の奥には、私の知らない、また自分達さえ気の付かない、継続中のものがいくらでも潜んでいるのではないか。もし彼等の胸に響くような大きな音で、それが一度に破裂したら、彼らは果たしてどう思うだろう。所詮、我々は自分で夢の間に製造した爆裂弾を思い思いに抱きながら、一人残らず、死という遠い所へ談笑しつつ歩いていくのではなかろうか。

     

    この「継続」という考えは、この随想集の後に書かれた自伝的小説「道草」の主人公である健三の「世の中に片付くなんてものはほとんどありゃしない。いっぺん起こったことはいつまでも続くのさ」という言葉に如実に表れている。

    片付かないものに心をとらわれた人間の葛藤を描くことが漱石の小説の大きな命題だったのではないか。

    そんなことをふと考えた。

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