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きみの町で
読書 / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:読書

     

    重松清「きみの町で」(朝日出版社)を読んだ。

    この本の軸になっているのは「子ども哲学」シリーズ全7巻の付録として掲載されたものである。

    だが、付録と侮るなかれ、哲学の専門書を読んだことのない自分がこんなことを書くのはいささか僭越かもしれないが、おそらく難しい言葉が出てくる哲学書よりも、重松清の文章の方が深く心の芯に響くと信じている。

    それは、彼が以前「寄り道パンセシリーズ」で記した「みんなのなやみ」と通底しているものがあるからだ。

    「みんなのなやみ」は哲学書ではない。しかし、悩みをかかえている中高生をはじめとする若者に対して、真摯に同じ人間として向き合いながらこたえを見つけ、返していく重松清の姿勢にとても共感したことを覚えている。

    哲学とはなにかという問いに対して、自分なりの答えを見つけたいと思いながら書いたという重松清。

    「不自由とは何か」という章の最期に明確に示されている。

    「哲学とは、生きることを好きになるためのヒントである。」

    だからこそ、「みんなのなやみ」と「きみの町で」で綴られている重松清の思いの源流は同じなのである。

    私は強くそう感じた。

     

     おまえは死を選んで、おまえを苦しめていたものから解放されて、永遠の「自由」を手に入れたのか?でも、それは、すごく悲しい「自由」なんじゃないか?

    俺は、まだしばらくー少なくともこの子が大人になるまでは、こっちにいるよ。こっちの世界には嫌な「不自由」もたくさんあるけど、気持ちいい「不自由」だっていくつもあるんだ。そんな「不自由」を楽しんで味わって、生きていける「自由」が、俺にはあるから。

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