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愛に乱暴
読書 / カーソン・ライダー 
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    「怒り」以来となる吉田修一の小説「愛に乱暴」(新潮社)を一気に読破した。

    吉田修一はそれほど好きという作家ではないが、筆力を感じさせる作家である。

    この作品の扱っている題材は「不倫」「結婚生活の破綻」「姑問題」と陳腐なものであるが、吉田修一の手にかかると、濃厚なうまみを放つ。そして、周到に用意されただましが待っている。

    正直、やられたと思った。

    離婚をつきつけられた桃子の静かな狂気が次第に膨れ上がっていく描写は緊張感を孕み、ページを捲るスピードが倍加する。

    ビターな展開ではあるが、最後の場面の 暗い夜道を歩きながら、ちゃんとしなきゃとまた思う。「ありがとう。・・・・・ありがとうって言ってくれて、本当にありがとう。」と。いう描写が強く印象に残った。

     

    希望には程遠いかもしれないが、決して絶望ではない。人を信じる光がある。

    この結末は秀逸である。

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