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ディスコミュニケーションの小説
作家 / カーソン・ライダー 
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    JUGEMテーマ:読書

     

    今日は七草粥である。

    新しい年を迎えて、一週間が過ぎた。

    今日も図書館で読書に耽っていたのであるが、既に3冊の本を読んだ。

    「ピアッシング」「ラッフルズホテル」「KYOKO」である。全て、村上龍の未読の作品である。

    一番、読後感が良かったのは「KYOKO」である。

    村上龍自身が監督として撮った映画の元本である。だが、映画は見ていない。

    一言でいえば、希望と再生のロードノベルという括りになるのだろう。

    アメリカの大地において日本からやってきた無垢なKYOKOのもつ純粋な善に惹かれる人々。

    そして、ラストの一条の光。

    村上龍にしてはストレイトに心に届く分かりやすい物語である。

    村上龍初心者や「限りなく透明に近いブルー」に拒絶反応を示す人たちに読んでもらいたい小説である。

    3冊の中で一番、刺激的だったのは「ピアッシング」である。

    一種のサイコスリラーのような内容であるが、その背景にあるものは児童虐待であり、殺人衝動、多人格障害など現代の病巣が横たわっている。

    「僕は人間はお互いにコミュニケーションするのがほぼ不可能な存在なんだという認識から小説を書くべきだと思っています。」

    だからこそ、他者とかかわるときに言葉を探さなくてはならないのだという考えに共感する。

    「ピアッシング」は密室心理劇である。

    登場人物はふたり。そして、ふたりの会話は全く成立しない。最初から最後まで。

    そのズレの中でのふたりの緊張感を孕んだ対峙が脳を鋭角に刺激して止まない。

    そこが村上龍の最大の魅力である。

     

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