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いま、図書館で過ごしているのだが、好きな音楽を聴きながら、好きな本を読むという贅沢な時間を満喫している。
聴いているのは、前回のブログでも紹介したオスカー・ピーターソンとカウント・ベイシーの共演作「Yessir,That's My Baby」である。
和田誠と村上春樹の共著である「Portrait in Jazz2」(新潮社)によれば、オスカー・ピーターソンを評して、「尻尾の先までエネルギーが満ち溢れている人」ということになる。
私は今までに名前は耳にしながらも真剣に聴いてこなかった。
しかし、ベイシーとの共演作を聴いていて、なるほどそのスイング感には半端のないバイタリティがあるなあと痛感した。
別の評論家は陽気なだけで物足りないと言う人もいるが、私はこの無邪気なスイング感が好きである。
同じスイングといっても、デイブ・マッケンナのそれとはやはり違いがある。
マッケンナのピアノソロはまさに小粋にローリングしていくような軽快さが感じられて、ある意味都会的な佇まいを見せるのであるが、ピーターソンのそれは興が乗ったら脇目もふらずにひたすら走り抜けると言う感じである。
また、カウント・ベイシーのオルガンもいいのだ。独特のうねりのある音色。
日本で言えば、演歌のような歌い回し。これにハマるとずっと聴き続けていたいと言う気になる。
テナー奏者ズート・シムズの共演作に加えて、またひとつ愛聴盤が加わった。嬉しい限りである。