JUGEMテーマ:日記・一般
昨日、人権研修会の中で横浜総合高校の「ようこそカフェ」についての講演を聞くことができた。
マツコ・デラックス出演の東京MXの「5時に夢中」でも話題として取り上げられた。
週に一回(水曜日)の12時〜17時30分まで、高校の施設内のオープンスペースを利用して、高校生の居場所として開放しているのである。
利用にきた高校生には受付で名前を書いてもらい、飲み物用の紙コップに好きな飲み物を入れて手渡す。
そして、一回につきお菓子一個を無料で与える。
お代わりは自由であるということだ。
運営はNPO法人が担当している。
利用する高校生の声として興味深かったのは「実家よりも居心地がいい」というものであった。
複雑な家庭環境の中に生きる子。バイトの連勤で疲れ果てている子。SNSでの友達関係に悩んでいる子。将来の進路を見いだせないでいる子。
屈託のない笑顔の中に自分自身の居場所を見いだせない苦しみが垣間見える。
もともと、横浜総合高校に入学してきた生徒の中には中学時代にいじめなどの影響で不登校に陥っていた児童も多いと聞く。
だが横浜総合高校入学後は、77%がそれを乗り越えているという事実にホッとさせられた。
運営にあたってはお菓子代がかさむという話も出た。お代わり自由ということで、中にはお菓子やスープを鞄に入れて持ち帰る生徒もいるという。経済事情などで満足に食べられない子もいるのである。
豊かな日本ではあるが、困難の中で懸命に生きている高校生も多いという事実にはっとさせられた。
見学は自由ということなので、機会があれば訪問してみたいという思いを強くした。