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国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、50歳までに結婚したことがない男性が2015年では約4人に1人である23.37%という調査開始以来最高の割合を示した。この割合は「生涯未婚率」とも言われている。
女性も男性ほどではないがやはり過去最高の14.7%を示した。
価値観の多様化という背景もあるだろうが、18歳から34歳までの男女ともに「いずれは結婚をしたい」と考えている割合が85%以上を超えていることから考えれば、結婚はしたいができない原因があるということに行きつく。
つまり、高齢化社会とともに結婚ができにくい社会という、現在の我が国がかかえる問題が浮き彫りになっている。
雇用体系にしても非正規労働者の増加に伴う、賃金格差の問題。ひいては結婚資金の確保がままならないという厳しい現実的な問題が控えているのである。
「愛があれば貧しくとも」と簡単にいえない切実さをかかえながら生きている男性が多いということである。
自分の長男も今年で26歳になるのだが、契約社員の身分のため、結婚など全然考えられないとつぶやいていた。
未婚率が高まれば、必然的に出生率も低下するのであるから、高齢化社会はますます加速していくということになる。
こういった問題まで考えて、これからの国づくりのありかたを提言するのが政治家だと思うのだが、そんな大所高所に立った真のリーダー的な人物は皆無である。
痛いことをつかれれば、激高して質問した記者に「出ていけ」と感情的に喚き散らす復興相の昨日の姿を見て、腹が立つ以上に大臣となる人間の質そのものの低下のはなはだしさにただただ呆れるばかりである。