スポットライト(BOOK SIDE STORY2019)

本や音楽を思いのままに紹介する。
それでも言葉にこだわり、気持ちを伝えたい・・・
そして思いの中に魂を込める。
虚飾を排し、嘘を捨て去る。

<< March 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

2019.02.10 Sunday

呼吸を止めて1秒 あなた真剣な目をしたから

0

    JUGEMテーマ:音楽

    呼吸を止めて1秒 あなた真剣な目をしたから

    そこから何も聞けなくなるの 星屑ロンリネス

     

    久しぶりに聞いた「タッチ」

    この冒頭の歌詞のインパクトに震えを覚えた。

     

    涙くん 彼に告げて ずっと愛がひとりぼっちよと

     

    これは同じタッチの続編の主題歌「愛がひとりぼっち」である。

     

    どちらも名作詞家 康珍化の手によるものである。

    ストレートに胸に響き、共感するのは、恋愛においてこの歌詞のような場面を誰もが一度は経験したことがあるからだろう。

    甘酸っぱくも、心かき乱される経験である。

     

    それを「心のあざ」とこの作詞家は名付けている。

    あざはかさぶたと違い、消えて再び綺麗に再生することはない。

    ずっと心の内側にあり続ける。そして、時間をかけて薄く目立たなくなっていくものであろう。

    しかし、青春時代だけでなく生きている限り、人と出会い、時には恋をし苦い思いを味わい、新しい心のあざは出来る。

     

    「ため息の花だけ束ねたブーケ」はどんどんかさを増していく。

    そのブーケの受取り手はもういないのに・・・

     

     


    2019.02.02 Saturday

    その距離を競うよりどう飛んだのか、どこを飛んだのか。

    0

      JUGEMテーマ:日記・一般

      27歳の長男が来週から一人暮らしを始める。

      そのための引越し準備で、てんやわんやである。といっても、私ではなく妻ではあるが。

      次男はもう独立しているので、我が家も再び妻と二人暮らしの生活となる。

      思えば、島根から単身横浜に来て、就職と同時に一人で暮らし始め、7年目に妻と出会い結婚、その翌年長男が誕生、そしてその2年後に次男が生まれ、長く4人家族としての暮らしを続けてきた。

      それが3人になり、2人になる。

      普段は意識しないが、過ぎ行く歳月の重さを感じる日々である。

       

      人生は紙飛行機。願いのせて飛んでいくよ。風の中を力の限り、ただ進むだけ。

      その距離を競うより、どう飛んだのか、どこを飛んだのか。

       

      AKB48の「365日の紙飛行機」のこのフレーズの意味を噛みしめてみる。

       

      昨年末、35年勤めた教員生活に終わりを告げ、仕事の面でも第2に人生をスタートさせた。

      そして、来週、家族の形も大きな変化を迎える。

      今までの人生に後悔がないと言えば嘘になるが、今までにもこのブログで記してきたように、今を生きていることに素直に感謝しなければならないと思う気持ちに嘘はない。

       

      先日、思いがけず高校時代の友人から「飲まないか」と言うラインが届いた。

      その友人には、体調不良やそれに伴う退職のことは知らせてはいなかった。

      年も改まり、連絡をしようと思っていた矢先であったので、何か通じ合うものがあるのかなと思い、自然と笑みがこぼれた。

      自分にとっては一番長く、古い付き合いの友人である。

       

      数を増やすのではなく、今までのかけがえのない人間関係を大切にしていきたいと改めて強く感じている。

       


      2019.01.03 Thursday

      泣かせてくれよ

      0

        JUGEMテーマ:音楽

        2019年がスタートした。

        「過去を振り返るのはやめよう。大切なのは今何ができるかだ。」

        スティーブ・ジョブズの言葉を胸に秘め、新たな人生が幕を開ける。

        吉と出るか、はたまた凶か。一寸先は闇ということは昨年、身を以て体験したが、何れにせよ一歩一歩進むしかない。

         

        年が明けて毎日、繰り返して聞いている歌がある。

        吉本坂46「泣かせてくれよ」

        昭和テイストの漂う楽曲だが、素直にメロディがいい。

        よく考えてみれば昭和の歌謡曲には、老若男女みんなが口ずさめるというメロディに「力」のある楽曲が多かった。

        だから、今でもCMなどで多用されるのであろう。日本レコード大賞がある意味本当の意味で賞としての意義を持っていた時代である。

         

        「泣かせてくれよ」はそういう「力」のある歌である。

        歌詞の内容はベタすぎるほど、コテコテの男女の別れを取り上げたものだが、恐らく秋元康は意図して狙ったのであろう。

        それでも、聞いてしまうのは琴線をくすぐる心地よいメロディラインに依るところが大きい。

         

        「アホな男の独り言 今更やけど惚れてた。」

        「安いダイヤが心残りや」

        きっとこんな臭いセリフも関西弁だからこそ、心に沁みるのだなあと思う。

        自分も地方の出身(島根県)であるので、「方言のもつ説得力」を改めてこの曲に感じている。

         


        2018.12.10 Monday

        「人生の扉」

        0

          JUGEMテーマ:日記・一般

          JUGEMテーマ:音楽

          前回のブログのつづきである。

          今、繰り返して竹内まりやの「人生の扉」を聴いている。

          何度も何度も聞いているうちに、背中にぞわぞわという感動の震えが起きた。

          久しぶりの経験である。

           

          満開の桜や色づく山の紅葉を

          この先一体何度 見ることになるだろう

          ひとつひとつ人生の扉を開けては 感じるその重さ

          ひとりひとり 愛する人たちのために生きてゆきたいよ

           

          君のデニムの青が褪せていくほど味わい増すように

          長い旅路の果てに輝く何かが誰にでもあるさ

           

          I say it's sad to get weak

          You say it's to get older

          And they say that life has no meaning

          But I still believe it's worth living

          But I still believe it's worth living


          2018.10.22 Monday

          9年ぶりの鬱病を発症して・・・

          0

            JUGEMテーマ:日記・一般

             

            なにをどう記したらよいのか分らぬまま書き始めている。

            ともあれ、鬱病で倒れてしまったことは事実である。

            原因についてあれこれ書いても意味はないし、突発的に見えて実は綱渡りの日々を送ってきたのだということを思い知らされた。

            9年前にも鬱病を発症したが、その時とは心境は大きく異なっている。

            9年前は、二人の息子はまだ学生であり、家のローンもかかえており、落ち込みながらもギラギラしたようないらつきがあり、悶々と日々を過ごしていた記憶がある。

            ただ、今回はひたすら心が沈んでいるという感じだ。

            不眠が続き、頭の鈍い痛みを伴うといったなにやらうすぼんやりとした毎日である。

            主治医からは顔面の痙攣も指摘された。相当、脳が疲労しているということだ。

            当然、仕事は休んでいる。正直、早期退職も視野に入れている。

            何かをやろうという気力はなく、強いるように読書を続けている。

            好きな音楽を聴いても楽しめるはずもない。まあそれが鬱病の典型的な症状なのだが、この味気のなさはこたえる。

            そんな時、ふとつけていたFM放送から流れてきたメロディに耳がとまった。

             

            ひとは誰でも心に荷物を抱え、生きていくからこそ祈るのだろう。

            大切な人が、ずっと幸せでいられるように・・・

             

            ひとは誰でも悲しい気持ちをかかえ、生きているからこそ祈るのだろう。

            大切な人が、ずっと笑顔を忘れぬようにと・・・

             

            約束のない明日が運ぶ望みを探し続けるの

             

            竹内まりやの久々の新曲「小さな願い」である。

            今の自分の心にともる詩だ。繰り返し繰り返し聴いている。


            2018.04.08 Sunday

            Hurt Somebody

            0

              JUGEMテーマ:音楽

               

              Hold me close and I won`t leave

              Cause it hurts when you hurt somebody

               

              抱き寄せて そうしたらここにいる

              自分も痛いから 誰かを傷つけたら

               

              心に沁みる歌に出逢った。

              「Hurt Somebody」

              NOAH KAHANという新しいアーティストの楽曲である。

              自分の今の心境と重なる。重なりすぎる。

              誰かを傷つけるということは、自分を傷つけることでもある。

              特に、恋愛においては・・・

              頭で分かっていながらも繰り返してしまう自分がいる。

              それが人間の弱さと言ってしまうには、やりきれなさが心を襲う。

               

              CDでは発売されておらずストリーミング形式なのであるが、この曲が入ったEPが素晴らしい。

              ジャケットも含めて、心を鷲掴みされて、どこかにもっていかれるような切なさが浮遊しているようなメロディだ。

               

              出会いと別れの春。

              このEPに浸っていたい。


              2018.02.10 Saturday

              ゴミ箱から、ブルース

              0

                JUGEMテーマ:音楽

                 

                火を点けてみてもいないのに 分かろうとするなよ

                分かってもいないのに 捨てようとするなよ

                 

                ひっくり返ったゴミ箱みたいな夜から 

                転がり出してきたこの歌は

                果たして燃えるゴミなのか? 燃えないゴミなのか?

                 

                ブルース 潔く燃え上がって 明日を照らすかもしれないし

                ブルース 揺るぎなく微動だにせず 明日も在り続けるかもしれない

                 

                ブルース・・・

                 

                竹原ピストルの新曲「ゴミ箱から、ブルース」である。

                一聴しただけで彼らしさが伝わってくる腹に沁みるブルースだ。

                間奏での尺八の音色が実に素晴らしい。この楽曲に不思議な魅力を与えている。

                この歌を聴きながら、西村賢太の新作「夜更けの川に落葉は流れて」を読み始めている。

                竹原ピストルと西村賢太。

                どことなく風貌が似ているだけでなく、醸し出す詩の雰囲気も綺麗ごとではない、骨太でありながらひりひりするような生の描写で好きだ。


                2017.09.30 Saturday

                炎〜あなたがここにいてほしい〜

                0

                  JUGEMテーマ:音楽

                   

                  今日で9月も終わりである。

                  一気に秋が押し寄せてきた感のする今年の9月であった。

                  9月をしめくくる形で、ふと取り出したアルバムはピンク・フロイド「炎〜あなたがここにいてほしい〜」である。

                  宇宙的なセールスを記録した前作「狂気」に続くアルバムである。

                  ピンク・フロイドの人間的な自己の内面を吐露した問題作といわれている。

                  ライナーノーツは大貫憲章や今泉洋が担当しているが、評価は辛い。

                  当時の彼らは何も分かっていなかったのだ。

                  かくいう私も当時は高校生。魅力に乏しいアルバムだと感じていた。

                  だが、いま聴くとこのアルバムの凄味がひしひしと感じられる。

                  個人的には私はこのアルバムが一番好きである。

                  「クレイジー・ダイヤモンド」第1部、第2部合わせて25分にも及ぶ大作。

                  盟友シド・バレットへの曲となっている。

                  一聴するととてもラフなように聴こえるのだが、ギターのトーン、うねりはギルモアの独壇場であるし、リズムの構成も絶妙である。

                  何といっても、邦題に「あなたがここにてほしい」とつけるようにと要望したWISH YOU WERE HEREは格別な響きを放つ。

                   

                  僕らは来る年も来る年も

                  ひとつの金魚鉢の中をさまよう哀れな魂

                  同じ大地を走り回るだけで

                  一体何を見つけたというのだ?

                  結局昔と変わら恐怖だけ

                  おまえがここにいてくれたら・・・


                  2017.09.23 Saturday

                  ファイヤー・レイク

                  0

                    JUGEMテーマ:音楽

                    一体、だれが人生を賭けてまで

                    ファイヤー・レイクを目指すだろう

                    わざわざ炎の湖に向かって

                    突き進んでいくやつがいるだろうか

                    人生を台無しにしてまで

                    ファイヤー・レイクを目指そうなんて

                    フアイヤー・レイクを目指そうなんて

                    だれが思うのだろう

                     

                    ボブ・シーガーの不滅の名盤「奔馬の如く」を聴いている。

                    1980年リリースの全米チャート第一位という輝かしいアルバムである。

                    余分な装飾のない、シンプル イズ ベストを地で行くようなrockアルバムである。

                    その中の一曲に「ファイヤー・レイク」がある。

                    ゆったりとしたカントリー風の曲調なのだが、バックコーラスをとっているのが、当時世界最高の人気があったイーグルスの面子であるのだから、堪らない。

                    特に、ドン・ヘンリーの声は一聴してそれと分かる哀感を帯びており、鳥肌が立ってしまった。

                     

                    だれがアント・サラに言いたがるんだい

                    アンクル・ジョーはファイヤー・レイクへ逃げちまったと

                    炎の湖に入っちまったと

                     


                    2017.09.16 Saturday

                    ターナーの汽罐車 LIVE

                    0

                      退屈な金曜日 埋め合わせのパーティー
                      お決まりの場所に 吹き替えの映画さ
                      まるで 気のない声

                      虹色のシャンペインを
                      かたむける君の 見つめる絵はターナー
                      おぼろげな汽罐車が走る
                      音も立てず

                      こんな夜の中じゃ 愛は見つからない
                      こんな夜の中じゃ 愛は戻って来ない
                      知っているのに何故

                       

                      山下達郎が通算50作目となるシングルを発売した。

                      REBORNである。

                      その新譜の中にカップリングされているのが、名作「ターナーの汽罐車」である。

                      しかもLIVE バージョンである。

                      難波弘之のピアノがジャジーな雰囲気を醸し出しており、スタジオ盤より数段味わい深い仕上がりになっている。

                       

                      モチーフとして使われたターナーの絵は、絵画史上初めて「速度」を描いた作品として知られている。

                      まるで、靄の中から突然現れたかのような疾走する機関車。

                      逃げる野兎。傍を進む一艘の舟。農夫と牛。

                      イギリス産業革命の象徴とも言える機関車との鮮やかなコントラスト。

                      輪郭を感じさせない朦朧とした色遣いだからこそ、速度がくっきりと浮かび上がってくる名画である。

                       


                      ▲top