なでしこジャパン 司令塔MF長谷川唯選手のインタビュー記事を読んで

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    今日の(11/10)の朝日新聞のスポーツ欄で目に留まる記事があった。

    それはなでしこジャパンの司令塔でもあるMFの長谷川唯選手のインタビュー記事である。

    今夏のW杯で苦杯をなめた女子サッカー。ゲームを通じて感じた大きな違いとは。

    「パススピードが、海外の選手と比べて全然違った。」

    「この違いを生んでいるのは技術の差ではなく、プレーに対する考え方だと思った。」

     

    なるほどと思った。

    以前、このコラム上で日本のJリーグのサッカーと自分の大好きなイングランドプレミアリーグの差について触れたことがある。

    その一つが長谷川選手が痛感した「パススピード」である。

    正確なパスをするためには、浮き玉にならないようにインサイドで丁寧に転がすという日本流のプレーと少々浮き玉になっても受けてがしっかりトラップして次のプレーに生かすという発想の違いである。

    正確さの裏にはスピードダウンせざるを得ず、敵にカットされたり、守備陣形を整えられてしまうというデメリットがある。

    また、見ていても間延びした感が伝わってくる。

    そこを変えなければならないと長谷川選手は痛感したのだという。

    この気づきは大きい。

     

    現在の男子の日本代表の試合を見ていて感じるはこのパススピードの向上である。

    また、中島翔哉選手のように個人技のドリブルを活かして「前に、前に」という姿勢がより鮮明になってきたことである。

    パスのためのパスという無意味で緩い横パスが多かった時代とは格段に違う進歩である。

    しかし、そのためにはどんなパスもしっかり受けるという「トラップ」の技術を上げなくてはならない。

    最後に長谷川選手の言葉を紹介したい。

    「味方には、速いボールを要求する。多少ブレたり、ちょっと浮いたりしたボールでも、しっかり収めて前を向く。そういう選手にならないといけない。」

     

     

     


    ラガーマン 福岡堅樹選手のリラックス法

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      思い返せば、1年前は重い睡眠障害を再発し、鬱状態のどん底に陥り、家から一歩も外へ出られない状態であった。

      そして、退職を決意し、失意の中に沈んでいた。

      まさか、職場に復帰し、楽器演奏をスタートしバンドを結成するなど夢にも思っていなかった。

      人生とは本当に筋書きのないドラマである。

      以前にも記したが、人を傷つけ地獄の底に落とすのも人。そこから手を差し伸べて救い出してくれるのも人である。

      人間として生きていく中で、後者であり続けたいと心から願う。

      それは、救われてきた人間の本音であり、手を差し伸べてくれた方々へのささやかな感謝でもある。

       

      さて私たち日本人に感動を与えてくれたラグビー日本代表の選手達。

      準々決勝での南アフリカ戦ではラインアウトを奪われ、オフサイドぎりぎりの出足の速いディフェンスやモールでも圧倒的な押し込む力に完敗という形になったが、それでもこのW杯での5試合の戦いぶりは全てが手に汗を握る、素晴らしいものであった。

      本当に選手の皆さんやスタッフの方々には「ありがとう」と言いたい。

      ウイングでトライを重ねた福岡堅樹選手は医者の道を目指すということだ。

      「全てを犠牲にしてきた」と語った彼の誇らしげな顔が印象に残っている。

      その福岡選手が試合に向けてのリラックス法としてピアノでベートーヴェンを演奏していたという記事を今日目にした。

      私も大のベートーヴェンファンであるのでとても共感できた。

      しかもそのピアノがグランドピアノではなく電子楽器のキーボードであることも写真付きで紹介されており、一層嬉しくなった。

      私も、今練習しているのは電子楽器であるからである。

      流石に自分はベートーヴェンは練習していないものの、ベートーヴェンの創造した楽曲が何らかの形で福岡選手の心に良い影響を与えているのだなと感じた。

      ベートーヴェンの音楽には強い人間の意志が隠されている。そして、その力に鼓舞される。

      決して癒しなどではない、主体的な熱量を持った音楽である。

      まさに日本の選手が見せたラグビーの試合での凄まじい闘志に通じるものがあると感じた。

       


      「年金」問題 そしてニート、フリーター、YOUTUBERについて

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        言いたいことが山ほどあるので、今日はとりとめのない話になってしまうかもしれない。

        最近のニュースで1番の話題は「年金」問題である。

        金融庁が提出した報告書によれば、年金生活に入る時期から95歳まで生きると仮定して2000万円貯蓄がないと生活できないという発表である。

        実は60歳後半の人たちの平均貯蓄額は2400万円以上というデータがある。しかし、問題なのはこの数値は平均値であり、5千万円以上ある人たちと逆に100万円以下という人たちとの間に大きな溝があり、平均という言葉に騙されてはいけないということである。しかも、2000万円不足というのは厚生年金受給者の話であり、フリーランスや個人事業主は国民年金しかもらえないので、5000万円足りないという計算になる。

        この事実を隠しているのは、今でもこれだけ大騒ぎになっているのに、火に油を注ぐ結果になるからなのである。

        しかも、国会での安倍首相の答弁による所のマクロスライド方式をこのまま適用し続けていけば、共産党の小池氏が指摘したように現在41歳の人では年金受給年齢になった時に3600万円不足ということになるらしい。

        つまり、わたしのちょうど40歳くらいの後輩たちは35年ローンを組みマンションを購入している者が多いのだが、退職金などで支払いが終わったと思い安堵して65歳を迎えた時に、さらに3600万円以上の貯蓄が必要という悪夢が待っているわけである。

        つまり、100歳時代を迎えた今、現行の年金制度に頼るのは不可能であり、定年延長などでもっと働かざるを得ない状況に陥るということである。70や80になっても働かないと生きていけない国が我が国日本である。

         

        そして、もっと危惧してるのはニート、フリーターひいては子供達の憧れの職業YOUTUBER達である。

        引きこもりは現在100万人以上いると言われている。この人たちに共通しているのは、働かなくても食べていける経済状況を親が作っているということである。企業の部長以上のクラス層である。8050問題などと言われているが、この前息子を刺殺した元農水省事務次官のケースもこれに該当する。この親達が病気等で倒れれば、この庇護のもとにいる引きこもりの人たちは生活ができない状況に追い込まれる。川崎の小学生の集団に刃物で向かった犯人は、川崎市へ生活保護申請を却下されたことが直接的な大きな動機とも言われている。つまり、親の庇護のもとにいるからニートができるわけであり、それがなくなればもっと悲惨な状況が事件として生まれてくるのは必然である。フリーターも10年以上働いて収入を得て生活しなければ、国民年金は支給されない。

        今や世間がもてはやしているYOUTUBERも厚生年金はもらえないし、先日、動画配信で1億稼いだことを自慢して、その1億の包みを見せつけていた主がいたが、その動画主の年齢、30歳前半からしてみればそれくらい貯めておかなければ、冒頭の話のように65歳になつた時に悲惨な状況が待っているということである。雨後の筍のごとく、動画主が乱立し、内容的にもお粗末なコンテンツしか配信できない状況にいる人がほとんどである。差別化をはかることが困難な今、チャンネル登録数を伸ばしている者も少数いるが、そんな彼らでもあと30年続けられるのかといえばそれは不可能である。

         

        また、自慰やパンティを見せたり、売ったりする破廉恥行為をブログの有料サイトで流したり、他人の感情を害すような動画や悪口を垂れ流したりして収入を得る仕事に「生きがい」や「やりがい」はあるのかという本質的な問題に行き着くのである。わたしは、人生の意味とはお金を手に入れればいいというものではないと思う。そこに「生きがい」や「やりがい」があるのか。その仕事に命を懸けて取り組めているのかこそ人生の意味や価値はあると考える。自分の仕事で誰かが喜んでくれる、誰かの役に立っている、ひいては社会的に貢献しているというものがなければ、仕事など続けていくことは出来ない。しかし、そういう輩は一握りの変態的なファンがいることで貢献しているという屁理屈をこねるのだろう。そもそも常識的に物事を考える理性もないのであろう。

         

        私はあと数年で年金生活に入るわけだが、2000万円の貯蓄もないのが現実である。だが35年の教職人生、半年の高齢者支援のパソコン教室での仕事にはお金以上の「やりがい」を感じた。

        最近、「ねんきん定期便」をじっくり見ることが多いのだが、懸命に働き、年金保険料を支払い続けてきたからこそ65歳になれば国から月々20万円以上の年金をいただけるのである。その額を少ないとか多いとか言うつもりはさらさらない。

        金融庁の報告は現実を突きつけているのであり、それをなかつたものにしようとか、年金制度そのものに抜本的な方策を見出せない政府のあり様こそが問題があると言うことを履き違えてはいけない。

         

        私は年金問題以上にやりがいとか生きがいを考えることなく、とりあえずお金になればと言う安易な考えで過激または陳腐な動画しか発信できないYOUTUBERに憧れる若者が多くなってきたことこそ我が国の深刻な問題であると考える。

        そんな人間達が65歳になって全く年金が支給されなくともそれは自業自得であろうし、おそらく現行の年金制度は破綻しているであろう。

         

         


        元農林水産省事務次官の事件から思うこと 幸福とは何か?

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          先日、25歳になる次男と酒を飲んだ。

          5ヶ月に一度くらいの割合で飲んでいる。そういうことを後輩に話すと、「僕は20代の頃、親父と飲んだ経験ないなあ」とか「息子さんと何話すんですか?話すことないなあ。」などという答えが返ってくることが多い。

          話す話題など他愛のないことだ。息子の彼女の話とか共通の趣味であるヨーロッパサッカーのことなど。

          話の接ぎ穂を見つけるために苦労したことなどない。

          私にとってはとても幸福なことだと思っている。

           

          なぜ、こんなとりとめもない事を記したのかと言うと、引きこもりの息子を殺害した元農林水産事務次官のニュースが話題になっているからだ。

          最近では橋下徹などのようにこの父親の気持ちに共感する声も聞かれる。

          それは置いといて、この人は自分の76年の人生を振り返って「幸せ」だと言えるのだろうかと思ったのである。

          元同僚によれば、絵に描いたようなエリート人生を歩んできた人だと聞く。経済局長、農水審議官などの国際畑を歴任し、まさに仕事に関しては順風満帆だつたようだ。その一方では、悲惨な事態が家庭で進行していた。

           

          立ち止まる時があったはずである。

           

          実は、私も息子が小さかった頃、ワーカホリックな日々を送っていた。休みであっても授業の資料作りなどに追われ、家庭を顧みることは少なかった。文部省委託の研究発表校で研究推進を任されていたこともあるが、仕事は多忙を極めていたし事実仕事も楽しかった。幸いなことに、今は亡くなった義父が近くにいて、退職していたので二人の息子をよく電車に乗せて出かけてくれた。本当に感謝している。妻は今でも、その当時の頃の話を「仕事ばかりしていた。」とこぼす。でも、家にいる時にはスキンシップを心がけて遊んだりした。

           

          そんな時、体を壊した。好事魔多し。

          高血圧で倒れた。3ヶ月の休職。この頃から、体調を崩すことが多くなつた。また、管理職試験にも数回落ちた。

          そんな中で、学校生活の中で次男も荒れるようになってきた。

          それが自分の人生の大きな分岐点であったように思う。さっき述べた「立ち止まる時」である。

          管理職への道を諦め、家庭や体調を最優先する道である。それでも、ストレスで精神疾患に悩まされたり、苦しめられたりする人生であるが、決断したことは間違いではなかったと思う。

          次男にも正面から向き合い説教もした。次第に荒れは収まり、高校入学後は良き部活の指導者にも出会い、立ち直った。

          今では、スポーツジムのトレーナーとしてしっかり働いている。

           

          今の若者は理解が難しいなどと熊沢容疑者はこぼしているようだが、立ち止まらなければならない時に、きちんと息子と向き合わなかった代償が大きすぎたと言うことだ。何も家族か、仕事かと言う選択をしろ言ってるのではない。どちらも大切であることは分かっている。しかし、家族が窮地の時=立ち止まらなければならない時には真剣に考えなければ取り返しのつかないことが起きると言うことである。結局人生の晩年において、息子を殺すと言う最悪の結果を招くことになってしまった。それはある意味で、残酷な言い方ではあるが、子どもの育て方の問題でもある。地位やお金では教育はできない。捨て身で子供に向き合う覚悟が「その時」にあるかである。私はそう思う。

          今の自分には地位も名誉も金もないが、少なくとも25歳の次男と楽しく語らいながら飲める事実こそ1番の「幸福」だと言い切れる。それで十分ではないか。


          橋本五郎ワールド 読書は消閑にあらず

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            先週から、新たな職場で働き始めたのだが、仕事に忙殺されて読書をする時間が見出せない。

            今日は、外は雪雲に覆われているので、家でじっくり読書したいと考えている。

            今朝の読売新聞を読んでいて、気になる記事を見つけた。

            11面の編集委員 橋本五郎の「五郎ワールド」である。

            タイトルは読書は「消閑」にあらずである。消閑とは時間つぶし、暇つぶしという意味であるが、言葉の変換予測が進んでいる最新パソコンでも候補に出てこない熟語である。

             

            この言葉を述べたのは、「日本外交の祖」とも言われた陸奥宗光である。

            陸奥宗光といえば、坂本龍馬の弟子とも言える存在であり、幕末から明治維新にかけての時代小説にも登場する。

            門井慶喜の「ゆけ、おりょう」では龍馬の妻であったおりょうさんとの関わりの中で、あまり好ましい人物とは言い難い描写が出てくるし、実際、勝海舟は「小利巧な小才子」という酷評を下している。

            それは措いといて、彼は明治11年に政府転覆計画に加担したかどで逮捕され、計4年4ヶ月にも及ぶ獄中生活を過ごしている。

            獄中において、彼は貪るようにして膨大な書物に触れるのである。

            「一昨年来は毎朝八時ごろより夜は一二時まで努めて書物などを閲し、一日も怠ることなし」と妻宛に手紙に認めた。

            彼はこの読書を通じて、「政治」という実像に対峙するための精神の活動を始めた。

            つまり、読書が政治家としての陸奥の誕生を促す役割を果たしていたのである。

            それ故に、「読書は消閑の具ではありえず、心底を傾けて行かねばならない作業」だったのである。

            荻生徂徠に始まり、ベンサムの功利主義までを読み耽り、心中にその内容を蓄えていった作業は逆境の中でこそ、生きていく道を探ろうという執念を感じる。


            2018年今年の一皿「鯖」に決定!

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              朝日新聞の第5面で面白い記事を見つけた。

              今年の世相を最も反映する「食」の一品を選ぶ、名付けて「2018年 今年の一皿」に「鯖」が決まったというのだ。

              素材やデザインにこだわった多彩な缶詰が登場したことと、災害用の備蓄という観点からも注目を集めたという。

              また、その栄養価としての「DHA」(ドコサヘキサエン酸)や「EPA」(エイコサペンタエン酸)という必須脂肪酸を多く含むサバが健康志向の今の時代にマッチしているという理由もある。

               

              40年前、貧乏大学生だった当時、「鯖缶」は安価なご飯のおかずであり、酒の肴であった。

              その当時は種類は一つしかなかったように記憶している。

              何度も食べて食傷気味になったこともある。

              時代の移り変わりを感じるニュースである。

               

              確かに、今年の鯖は美味しい。脂が乗っており、しばしば夕ごはんの食前に並ぶ。

              缶詰のほかには「ブランド鯖」なるものも登場してきているらしい。

              ブランドというと「関サバ」「松輪サバ」を思い出すがそれ以外にもあるということだろう。

              年齢を重ねるとともに、肉よりは魚という嗜好が強くなってきた。

              何とも食欲を唆られる記事である。

               


              チョコフレーク製造中止とスマホの関係

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                今日の朝日新聞の天声人語はとても興味深かった。

                森永製菓のロングセラーであった「チョコフレーク」が製造中止になったことについてである。

                販売が不振になった理由は「スマホ」だということだ。

                今の若者はポテトチップも箸で食べるのが常識ということだそうであるが、結局スマホを操作するにあたってチョコが指先についてべとつくいうことが大きな原因だというのだ。

                指先をなめながらというのが不潔ととらえられることもあるらしい。

                指先をせわしく動かす現代人には受け入れられないということなのだろう。

                その他、スマホによって退場を迫れらたものとして腕時計や地図などが挙げられていた。

                スマホの便利さは日常生活の大切なツールであるが、一方で、立ち止まってじっくり考えたり、時には悩んだりすることも大切なのではないか。

                そんなことを感じる日々である。

                 

                 


                信号機のない横断歩道は自動車優先!?

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                  今日の朝日新聞の「天声人語」には深く共感した。

                  「日本では信号機のない横断歩道では自動車優先」という、名城大准教授のマーク・リバックさんの投稿もとにした内容である。

                  まさにその通りである。

                  私も勤務地の目と鼻の先に同様の横断歩道がある。

                  幹線道路の裏道的な役割を果たしている。だから、早朝から交通量は多い。一方で小学校に近く、子どもたちの通学路にもなっている。

                  しかし、滅多に車が止まることはない。必然的に事故も多い。

                   

                  今年8〜9月にかけて日本自動車連盟(JAF)が全国94か所で実態調査を行った。

                  渡る人がいる横断歩道で停止した車は10251台の内、わずかに867台であった。8%である。

                  これはれっきとした道路交通法違反である。

                  外国では横断歩道では歩行者優先の原則が徹底して守られているらしい。

                  信号があるところでは規則を遵守するが、そうでないところ、つまり決まりがないところでは自分に甘く、緩みがでるという日本社会の今の姿を表しているのではという指摘もある。

                   

                  高齢者の自動車運転についての安全性が云々されているが、それ以前の話として、横断歩道を歩く子どもや女性を優先できない世知辛さの方がよほど深刻であり、情けなくはないか。

                  強くそう思う。

                   


                  我が国のかかえる問題点 過去最高の生涯未婚率

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                    国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、50歳までに結婚したことがない男性が2015年では約4人に1人である23.37%という調査開始以来最高の割合を示した。この割合は「生涯未婚率」とも言われている。

                    女性も男性ほどではないがやはり過去最高の14.7%を示した。

                    価値観の多様化という背景もあるだろうが、18歳から34歳までの男女ともに「いずれは結婚をしたい」と考えている割合が85%以上を超えていることから考えれば、結婚はしたいができない原因があるということに行きつく。

                    つまり、高齢化社会とともに結婚ができにくい社会という、現在の我が国がかかえる問題が浮き彫りになっている。

                    雇用体系にしても非正規労働者の増加に伴う、賃金格差の問題。ひいては結婚資金の確保がままならないという厳しい現実的な問題が控えているのである。

                    「愛があれば貧しくとも」と簡単にいえない切実さをかかえながら生きている男性が多いということである。

                     

                    自分の長男も今年で26歳になるのだが、契約社員の身分のため、結婚など全然考えられないとつぶやいていた。

                    未婚率が高まれば、必然的に出生率も低下するのであるから、高齢化社会はますます加速していくということになる。

                    こういった問題まで考えて、これからの国づくりのありかたを提言するのが政治家だと思うのだが、そんな大所高所に立った真のリーダー的な人物は皆無である。

                    痛いことをつかれれば、激高して質問した記者に「出ていけ」と感情的に喚き散らす復興相の昨日の姿を見て、腹が立つ以上に大臣となる人間の質そのものの低下のはなはだしさにただただ呆れるばかりである。

                     


                    パン屋か和菓子屋か 道徳の教科書記述問題

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                      パン屋は「国や郷土を愛する態度」にそぐわないのか。来年春から小学生が教科として学ぶ道徳を巡り、ある教科書の記述が文部科学省の検定意見を踏まえ「パン屋」から「和菓子屋」に変わった。

                      記述が変わったのは東京書籍(東京都北区)の小1向け教科書に載る題材「にちようびの さんぽみち」。祖父とよく散歩する主人公「けんた」がいつもと違う道を歩き、見慣れたまちの新しい魅力を見つける−−という単純な内容だ。

                      ところが、この題材に対し「学習指導要領に示す内容(伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度を学ぶ)に照らし扱いが不適切」と検定意見がついた。文科省の担当者は「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着を持つことの意義を考えさせる内容になっていない」と解説する。指摘を受けて東京書籍は悩んだ末に「パン屋」を伝統的な和菓子を扱う「お菓子屋」に変更した。検定結果公表時、東京書籍の担当者は「(指導要領を)しっかり担保しなくてはいけないと感じた」と話した。〜毎日新聞〜

                       

                      私がこの記事を読んで強い嫌悪感を覚えたのは「パン屋」から「和菓子屋」への変更という些末な言葉の置換ではなく、国や郷土を愛する気持ちを育てていくことをあまりにも短絡的に考えるその幼稚さ、単純な置き換えでことを済まそうという軽薄さについてである。

                      この短絡思考はいま、世間を騒がせている国有地払下げに伴う籠池氏の理念である理想の幼稚園=教育勅語という考え方とも直結するし、その幼稚園に賛辞を贈った安部総理夫人の浅はかさや教育勅語は否定できないと語った文科相の発言にもつながってくる。

                      学校教育の根幹ともいえる指導要領を定める文科相のトップや官僚がこういう低次元の発言しかできない日本の現状が相当危ういのである。

                      国や郷土を愛するとは子どもたちにとってどういうことなのかという本質的な議論とそのためにはどんな内容を教科書に盛り込むことが大切なのかを真摯に考えべきなのである。パン屋か和菓子屋かが事の本質ではない。なぜ、子どもにもわかるような簡単なことが文科相の官僚にも教科書会社の人間にも分からないのか?

                      あまりにもお粗末な話である。


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