久々に読書三昧!面白さ100%「竜馬がゆく」

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    7月初めての投稿となる。

    今年は、今までにないほど読書量が少ない。年頭の目標として50冊を掲げていたのであるが、半年を終えてまだ10冊である。

    その理由は、楽器練習やYOUTUBEでの動画配信に時間を費やしていることにある。

    趣味が多いのでどれも平均的に時間を使うということが難しい。

    その時期時期によって時間の配分に偏りが出てきてしまう。

    しかし、今日は久しぶりに一日読書三昧であった。司馬遼太郎の名作中の名作「竜馬がゆく」をずっと読んでいた。

    実に面白い。途中で本を置くことができない本というのが人生においては数冊あるが紛れもなくその一冊である。

    気づけば一巻を今日中に読み終えてしまいそうな勢いである。

    竜馬に限らず、登場人物が実に生き生きと描かれていてぐんぐん読み進めていくことができる。

    特に、竜馬に関わるそれぞれの女性が特徴的なキャラクターを持っているのが魅力である。

     

    先日は葉室麟の「無双の花」を一気読みした。太閤秀吉に「西国無双」といわしめた立花宗茂の生き様を描いた物語である。

    内容的にやや物足りなさを感じたが、それでも十分に楽しめる内容であった。

    夏休みは本に親しむ時間を増やしていきたいと考えている。


    ペイパーティーチャーの氾濫 プロ教師としての気概はあるのか!?

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      かつて、「でもしか教師」などと揶揄された時代があった。

      第二次世界大戦以降から高度経済成長期にかけての教師の就職が容易にできた頃の話である。

      教師にでも、教師にしかという言葉が教師という職業を侮蔑的に表現している。

      しかし、教師というのはプロとしての専門職である。

      今は、教職がブラック労働扱いされ、なり手が少ない。

      YOUTUBE動画ではお手軽な学級経営における一発ギャグ的な小ネタ動画やハウツーものが大流行。

      プロとしての腕も磨いていくために教育というものに真正面から対峙し、真剣に学ぼうという気魄に満ちた若手教員や中堅教員が少なくなったように感じる。

      運転免許はあるがペイパードライバーの如く、ペイパーティーチャーが氾濫しており教科書を見ながらのお手軽授業に明け暮れている。授業に向けての教材研究に没頭する時間こそ、一番のプロ教師としての充足感を味わえる時間であるのに。

      実にもったいない話である。


      学年学級崩壊の嵐の中で どう子どもたちと向き合い再生させたのか

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        自分の体験談を動画配信しました。

        タイトルの通り、37年間の教職経験で最も荒れた学年学級崩壊の子どもたちをいかに再生させたのか?

        こういう動画を配信すると、「お前の武勇伝か?」「綺麗事」などと思う人もいるようですが、少なくとも小手先の教育技術やHOW TO動画よりもマシだと考えています。なぜなら、誇張も何もない事実だからです。

        37年間の中で、完璧なクラス作りを求めて、自分の思いが空回りした苦い経験や失敗を経て、どう問題行動を提示している子どもたちと向き合えば良いのかを少しずつ体得していったことでなんとか再生させることができました。

        興味のある方は是非ご覧いただければ幸いです。


        歴史上の人物完全マスターカード作成!ぜひ動画視聴を!!

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          5月のコロナ禍による緊急事態宣言下の中、学校で学ぶことを停止させられた子どもたちに向けて開始した授業動画配信。

          その中でも多く取り上げてきたのが小学6年の歴史学習。

          今日は、その学習の中で登場してきた歴史上の主要人物をどれだけ覚えているかを確かめるマスターカードを作り、先ほど配信しました。あと数ヶ月で卒業する子供たちにとっての学習のまとめをしていく上での役に立てば幸いです。


          安易な効率主義への対抗軸 偉大な授業実践者に学ぶことこそ授業改善への道

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            授業動画配信を始めて、明日でちょうど5ヶ月を迎える。

            最近気づいたのは、どうやら私のチャンネルを見てくださっている方は、教師や教師を目指している方が多いのではないかということである。

            なぜそう感じたかというと、今回も貼り付けているように、教育実践者から学ぶシリーズの視聴時間が多いということが挙げられる。

            チャンネル登録者の数から言えば、最底辺ユーチューバーの端くれであるが、それでもこのシリーズはしっかり視聴してくださっている方が多く、他のユーチューバーにも負けない視聴維持率を保っている。(40%以上)

            授業改善は困難で一朝一夕にはなし得ない教師の仕事である。

            他のチャンネルを批判したくはないのであるが、「最短で」「効率よく」などという言葉で全国均一の発問指示を紹介し、登録者数1000人以上集めている「F教育支援サークル」などがあるが、問題点が多い。

            動画をいくつか見たが、酷いの一言。最新の動画では、「道徳など先生の解に向かって子どもを恣意的に引っ張っていくことを躊躇うな」というものであり、ゾッとした。まさに画一的、全体主義的な考えにつながる恐ろしい授業提案である。

            その点、私の動画を見ていただいている方々は真摯に授業改善を目指している志のある方々であると信じている。

            林竹二、斎藤喜博、大村はまという偉大な先人の実践に学ぶということは遠回りに見えて、本物の教師としての力を高めていく上では大きな礎になる。


            動画新企画 ウェルカム ポップワールド。

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              新企画を始めた。今まで読んだ本の中から選りすぐりの作品をポップに仕立てて紹介する題して「ウェルカム ポップワールド」。

              このブログで12年間の中で紹介したものを中心にお届けしたいと考えている。

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              人気を博している本紹介のYOUTUBERはアマゾンのアフェリエイト戦略に乗っかり、話題本や新刊本を中心に書評とは言えない感想程度の稚拙さで自分の利益のために視聴者を誘導している。その代表格が文学少女○○である。

              本を愚弄している。

              本物の読むべき本をしっかり紹介していきたい。


              幾つになっても知的好奇心を失わない心を大切にしたい

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                無名の人間がいくら手間暇かけて動画配信をしてもなかなか見てもらえないというのが現状である。

                コンテンツが少ないので仕方がないと割り切っているが、緊急事態宣言も解除され、学校再開となると動画視聴する人の割合も昼間は大幅に減るので余計に苦戦を強いられている。

                それでも最低で50本は配信したいという思いは強くもっているので、地道に取り組んでいこうと思う。

                数に踊らされてはいけないと思いながらも、やはり人間は数に踊らされるものであるなあと苦笑せざるを得ない。

                 

                でもまあ、動画配信で生計を立てようなどとは考えていないので、あくまでも子どもたちのことを念頭に置いて授業動画を作成している。考えてみれば、退職を機にUSBメモリにしまわれ、再び日の目を浴びる運命になどなかった自作オリジナル教材である。まさか、まさかの展開の連続でこういう機会を得た。

                人生とは何とも不思議なものである。

                 

                今回、編集にあたって新しい情報を加味するなど、自分自身でももう一度調べ物に取り組むなど再勉強をしている。

                これが実は思いの外楽しい。

                今日配信した【卑弥呼の鏡といわれる「三角縁神獣鏡」は「魔鏡」だった!?】にしても。最新のデータを元に再構成し直した。

                 

                学びとは本来、そういうものではないだろうか。

                幾つになっても知的好奇心を失わない心が大切なのだと思う。


                良質な時代劇映画のような余韻 佳品「おもかげ橋」

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                  葉室麟の「おもかげ橋」(幻冬舎)を清々しい気持ちで読み終えた。

                  久しぶりの葉室麟らしい佳品であった。

                  「玄鳥さりて」も読み終えたのだが、作品全体を通して流れている色彩の暗さ、物語の設定が既読の作品と重なる部分が多いなどと言う点で物足りなさも感じていたところだったので、心地よい読後感に浸ることができた。

                   

                  主人公の草波弥市と小池喜平次がいい味を出している。

                  藩を守るために取った行動のために責任を取らされる形で致仕した二人。

                  江戸でかたや剣術指南、かたや商人に身を変えて暮らしている二人の前に現れた、彼ら二人を国許を去らせた勘定奉行の娘 萩乃との16年ぶりの運命的な再会。

                  萩乃こそ、二人ともが想いをかけた女性であった。

                  そして、止むに止まれず引き受けた用心棒。

                  敵はかつての「化け物」と恐れられていた男 左京亮。

                  クライマックスの対決シーン。そして、おもかげ橋での別れ。

                   

                  人と人とのつながりの深さ、静かに想いを寄せ続けることによって生まれる悲しみや喜び。

                  それらが、宿敵との対決が近づくにつれて明らかにされ、ひとつずつひとつずつ解きほぐされていく。

                   

                  まるで良質の時代劇の映画を見ているような余韻が残る見事な作品である。


                  「虚空遍歴」主人公 中藤冲也の言葉に込められた山本周五郎の芸術・文学論

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                    久しぶりに本についてである。

                    山本周五郎の晩年の長編作品である「虚空遍歴」(新潮文庫)を読んでいる。

                    端唄で人気を得た中藤冲也は、従来の決まり切った型にとらわれない「冲也ぶし」と言われる新しい浄瑠璃の完成を目指して、江戸を離れ諸国を放浪する。その主人公を献身的に支える一人の女性 おけい。

                    この二人のつながりを軸に物語は展開していく。

                    読んでいて、とても胸が苦しくなるのは、浄瑠璃に取り憑かれ極限までにストイックとも言える冲也の狂気とも言える姿が胸に突き刺さるからだ。

                     

                    人生において、うまくいくことよりも挫折することが多い。

                    うまくいったかと思えば、その反動による辛さや苦しみは大きい。そういう人間誰しもにも当てはまる心のうちに仕舞い込んでいる「喜び」や「悲しみ」が、読み進んでいくうちの沖藤冲也の姿とオーバーラップして自然と己の心の内に立ち現れてくるのだ。

                     

                    「これまで多くの人間から嘲笑され、侮辱された。」「そのたびにおれは震えるほどの怒りに駆られ、がまんできずに人を斬ったことさえある。けれどもおれは、自分の浄瑠璃に見切りをつけたことだけは一度もなかつた。誰に悪口を云われ、けなしつけられ、笑われても、自分の浄瑠璃に絶望したことは決してなかった。」

                     

                    「自分に悟りなどいらない。人の十倍も苦しみ十倍も悩み、誰も経験したことのないような恐怖や絶望を経験して、その中から本当の浄瑠璃を生み出してゆくのだ。」

                     

                    冲也の語る言葉がひとつひとつ心に重く響いてくる。それはある意味作者である山本周五郎の「芸術論」「文学論」であろう。

                    そして、この作品の根底には何気ない暮らしを営んでいる人々の背負っている苦しみや悲しみに寄り添い、共感するという、いつもの周五郎の作品に共通する思いが流れている。

                    圧倒的な読み応えの傑作である。


                    テーマは児童虐待。「フーガはユーガ」 緊張度MAXの結末は!?

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                      テーマは重い。「児童虐待」。

                      伊坂幸太郎の「フーガはユーガ」(講談社)を読んでいる。

                      前回紹介した「ホワイト ラビット」とは一転し、胸が締め付けられるような思いを抱きながらもその物語の展開力に強く惹きつけられたまま、あっという間にすでに終盤である。

                      登場する大人は、リサイクルショップを営む「岩窟おばさん」以外はほぼ嗜虐的な嗜好の残忍な悪人である。

                      「悪人」とは法的に犯罪を犯した人物という狭い意味ではなく、悪意の塊=良心のかけらのないの人間のことである。

                      この物語で綴られる暴力シーンは目を背けたくなるような、吐き気を催すほどの酷いものである。

                      時々、読むのが辛くなる瞬間があった。

                      それは自分自身の子供時代を思い出すからである。

                      私の父親も酒に酔うと逆上して母や自分に平気で暴力を振るう人間であった。とめどもない暴力の嵐。

                      そのトラウマは消えることはない。

                      フーガとユーガの父親もそんな人間である。

                       

                      僕と風我も生まれたとたんに、「外れ」と捨てられたかのような日々を送ってきた。それでも放り投げずに、しがみつくように生きてきた。

                       

                      何気ない一文であるが、とても胸に刺さるのである。

                       

                      救いのない物語の中で、彼らだけがもつ特殊な力をいかに救いに生かせるかが大きな鍵となっている。

                      そして、いよいよ緊張度MAXの予感を孕んだクライマックス。

                      ページを捲るスピードは緩みそうもない。伊坂幸太郎の凄みである。


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